曲を聴いていると「あれ?この曲どっかで聞いたことあるなー」という経験はないだろうか?
ロボット作品でも、曲のジャンルは全く違うのに「あれ?なんか似てるぞ!!」ということがある(私だけか?)。
そこで、今回は、ロボット作品に使われている曲(BGM)と似ている曲を3つ取り上げることにした!!
聴けば聞くほどよく似ている!?ロボット作品と似た曲はこれだ!!
QUEENの『Flash(フラッシュ・ゴードンのテーマ)』と,THEビッグオー第1期OP『BIG-O!』
『Flash』は、伝説のロックバンドQUEENが、映画「フラッシュ・ゴードン」の為に作ったテーマソングである。
ちなみにこの映画は、アメリカのコミック・ストリップ(新聞連載漫画)が原作で、主人公「フラッシュ・ゴードン」が活躍するスペースオペラである。
映画の区分としては、SF映画となっている。
(言うなれば、歴史的には仲の悪いはずの、英(QUEEN)と米(映画)の合作ということになるのだろうか……?)
画像出典:ikandesho.blog.fc2.com より
フラッシュゴードンのストーリー
地球が惑星モンゴ の支配者悪の皇帝ミンにより、10日以内に月と衝突する危機に直面していた。
それに対し、元NASAの科学者の「ハンス・ザーコフ」は、独自に和平交渉をするため自前のロケットでモンゴに向うことにする。
その際に偶然、飛行機の不時着で居合わせたアメフトのスター選手の「フラッシュ・ゴードン」と、
1人旅をする旅行会社の女性社員「デイル・アーデン」の2人も同行することになったのであった。
(←どんな展開だよ!?アメリカの人は正義感が強いんですねーきっと。それにしても「科学者・アメフト選手・旅行会社社員」というのパーティメンバーは、なかなか斬新!!)
果敢にも、和平交渉に臨む3人であったが、皇帝ミンの部下に捕縛され、皇帝ミンは和平交渉の余地などない、
極悪非道な皇帝だということを知ったのだった。
画像出典:ikandesho.blog.fc2.com より
3人を捕虜とした皇帝ミンは、ゴードン達3人の中のデイルを気に入り、
ゴードンの処刑とザーコフの洗脳を命令するのであった。その結果、ゴードンはガスで処刑されてしまう。
はずだったが、ゴードンに一目惚れしたミン皇帝の娘、王女オーラによって偽装工作がなされ、
密かに命を救われたのであった。また、ザーコフも洗脳されたふりをして難を逃れたのであった。
そして、オーラ皇女の助力で、脱出したゴードンは、森の国アーボリアの(皇女オーラの恋人の1人である)バリン公や、
ホークマン(鷹人間)軍団を率いるヴァルタン公を味方に、デイルと結婚式の挙式を企むミンを倒すことに成功するのであった。
これにより、モンゴだけでなく、地球をも救うことに成功し、新皇帝にバリン公が、総司令官ヴァルタンが就任したのであった。
もはや書いてて、本来の内容を忘れかけていたが、見てわかる通り「B級映画の匂いがプンプンするゼェー!!」という感じだ。
映画「テッド」にも、この作品が元ネタになっている要素があるという。
画像出典:beagle-voyage.comより
こんな画像からもB級な匂いが、プンプンしますな……・
しかし↓のQUEEN「Flash」のテーマ曲は良い出来である!!
それを忘れないでほしい!!
一方、THEビッグオー第1期OP『BIG-O!』は、スパロボでも、参戦したロボットアニメで1999年にWOWOWで放送された。
2003年にはアメリカでの好評もあり、続編『THE ビッグオー second season』も放送された。
(アメリカの映画、「フラッシュ・ゴードン」からの影響も大いにあるのだろう。きっと。)
ストーリーとしては、記憶を失った街「パラダイム・シティ」で、ネゴシエイター(交渉人)として働くロジャー・スミスと、彼が乗り込む巨大ロボット、ビッグオーの活躍を描く作品である。
作品自体は、なかなか独特の世界観があり面白いと私は思う。
↓のOPを見てもらえばわかると思うが、演出も初代ウルトラマンぽい。
曲もQUEENの「Flash」ぽいし、一見するとただの「パクリ」とも取られかねないが、
オマージュ的要素もありながら、独特の要素も加えることで、より魅力的なロボットアニメになった例だといえよう!!
参考までに、初代ウルトラマンのOP↓
鋼の錬金術師『メリッサ』とマクロスF『トライアングラー』
鋼の錬金術師OP『メリッサ』↓
上の動画の25秒あたりから流れる「てっててれれれてれれれー」みたいなイントロ部分と、
マクロスFの「トライアングラー」のイントロ部分は非常に類似しているのだ。
マクロスF「トライアングラー」↓
どちらも名曲には違いない!!作詞・作曲者とも異なるが、個人的にはこのぐらいの類似なら、別に気にならないと思った。
しかし、やたら印象に残るイントロで強力だと思った。
なお、両作品の詳細については、(私が興味がないので)今回は割愛する。
『装甲騎兵ボトムズ』のBGM「レッドショルダーマーチ」(原曲:Arrivano i Marines、和名「(水)兵士の到着」)と第2次スパロボZ『戦騎達の行進』
この曲は、『装甲騎兵ボトムズ』の主人公キリコが、ある宇宙船に乗り込んだ際、誰もいない船内から勝手に大音量で流れだした曲である。
これは、キリコにとっては思い出したくない記憶に結びつくものであった。
かつて、キリコはメルキア軍に所属し、その中でも「レッドショルダー」と呼ばれる地獄の部隊に所属していた。
そこでの悲惨な経験は彼にとって、蘇る「あくむ」であり、これを仕組んだものが、物語の鍵を握るのであった……。
↓原曲のジャケット。アニメ放送時には、レッドショルダーマーチの曲が一体何なのかわからず、サントラにも収録されていないことから、長らく不明なままだった。
画像出典:www.amazon.co.jpより
↓聞いてもらえればわかると思うが、勇ましい行進曲のようだ。キリコにとってはトラウマ以外の何物でもない…。
と、言うわけで、上記のレッドショルダーマーチを何とかスパロボでも使いたい!!ということになったものの、版権問題があったり、(この音楽を見つけられなかったとも。)という諸事情があり、
「なければ、作ればいいんだ!!」
というスパロボスタッフの熱意により、レッドショルダーマーチによく似た『戦騎達の行進』というBGMが作られたのである。↓
聴き比べてみると、こちらの方がレッドショルダーマーチよりも激しい感じがする。
マジンガーZのパワーアップ版「マジンカイザー」を登場させたり、
チートな性能の機体「ゼオライマー」をさらに凶化した「グレートゼオライマー」を作らせたりだの、このスタッフの情熱にはただ驚かされるものである。
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まとめ
簡単にロボット作品の似ている曲を比べてみたが、どうだっただろうか?
世の中はすでに「オリジナル」なものはなく「すべては模倣の時代」だとも言われている。
確かに模倣には悪い面もあるが、人類が進歩するためには、なくてはならない行動(スキル)である。
既にあるものの、良いとこを取り入れて成長する姿勢は、重要なのではないかと思った。
おまけ↓
『天空のエスカフローネ』の中でもかっこいいBGM「Epistle」があるが、どうにも「おっさんのスピード」と言っているようにしか聞こえない……。