ガンタンクの宇宙戦
ガンタンクはテレビ版『機動戦士ガンダム』第32話「強行突破作戦」で宇宙で戦うシーンが見られる。
劇場版においては、宇宙戦を行うガンタンクの姿をさすがに無茶苦茶だと思われたのか、ガンタンクの代わりにガンキャノンで宇宙戦をこなしていた。(なかったことにされた)
ガンタンクは底部スラスターと姿勢制御バーニアを用いることで、宇宙空間でも運用可能とのことだが、図体の大きさも手伝い、ボールよりも運動性が悪そうである。
(とは言え、ボールよりも装甲がある分だけましかもしれないが……。)
ガンタンクvsザクレロの戦い
ただでさえ機動力のないガンタンクだが、宇宙戦での相手はよりによってゲテモノと名高い?MA「ザクレロ」を操縦するデミトリーであった。
こうして狂気の「異種格闘デスマッチバトル」がここに開催したのである!!
他のMSが整備中ということや、ブライトの配慮(体調の優れた人を優先に出撃させる)から、ハヤトのガンタンクが1機で敵の迎撃に向かうことになったのである。
このハヤトのガンタンクの出撃が決まった時には、アムロも「ガンタンクだけを出すのか?」と疑問ぎみであることからもガンタンクはそれ単体の戦力としては味方からも、不安視されていた存在なのであった。
そんなこんなで、デミトリーのザクレロのスピードに苦戦しながら、激戦を繰り広げるガンタンク。
だがそこに颯爽と現れたアムロのGスカイ(ガンダム+GファイターBパーツ)がビームサーベルでザクレロのエンジンを貫き、ザクレロはあっけなくやられるのであった。
ガンダムのかませ犬、ガンタンク。
ハヤトのガンタンクの出撃前にアムロは、「わかった。こちらでも考えてることがある、ハヤトには先に出てもらってくれ」と言っており、ザクレロの速いスピードで対抗するための秘策として「Gスカイ」があるという考えだったのだろう。
それと同時に、Gスカイで出撃した際にハヤトが攻撃を受けているのを見て、アムロは「ハヤト、もってくれよ」と言っていることからも、「ガンタンクでの宇宙戦闘なんか無理なんだから、時間稼ぎさえできればいいんだ!俺がとどめをさす!」という本心があるように思えてならない。
確かに『機動戦士ガンダム』なんだしアムロが主役でガンダムもまた同様である。
でもたまには、ハヤトやガンタンクにもカッコいい見せ場があってもいいじゃん!!とも思う次第である。
ガンタンクがザクレロ戦で活躍するにはどうすればよかったのか?
それは簡単である。
ガンタンク+GファイターBパーツで出撃させてあげればよかったのである!!
ガンタンクの長距離砲撃による高い火力と+Gファイターの持つ機動力が合わさることでかなりの性能を発揮できたに違いない。
アムロはガンダムで出撃すれば何とかなるだろうし(結果論的に)、ガンダムに乗ってるんだから、絵的にも地味にならず、アムロだって満足でき、ハヤトも見せ場ができるウィン-ウィンな解決方法なのだ!!
あくまで推測だが、アムロが自身が活躍することを欲張ったばかりに、おいしいところだけ「アムロのガンダム」が持っていく。
そして、宇宙出たハヤトのガンタンクは奮戦してもポンコツ!という印象を視聴者植え付けることになり、両者の評価の差は拡大していったのである。
最も、仮にガンタンク+Gファイターがやられかけたとき、颯爽とアムロはガンダムで駆けつければ、結果的には、両者の差は同じように開いたかもしれないが……。
(しかも新しいモードで、戦いを挑んだのに負けたとあれば、今まで以上にガンタンク(ハヤト)はポンコツ、能無しとみられてしまうかもしれない。)
アムロ:「戦いは非情なんです。僕だってそのくらいのことは考えてありますよ。」(キリッ)
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まとめ
- 宇宙戦において、キャタピラなんていらない、脚とは違い、飾り以下の不要品。
- アムロがもっと早くニュータイプとして覚醒して、相手のことを察せるようになれていれば、ガンタンク(ハヤト)の評価は上がったかもしれない。