クスィーガンダム(Ξガンダム)とペーネロペーどちらが強いのか?
クスィーガンダム(Ξガンダム)とペーネロペーは、閃光のハサウェイに登場するMSである。
従来のガンダムタイプのMSに比べ大型であるが、ミノフスキークラフトによる単独飛行が可能になったことが特徴。
作中では、反地球連邦組織のリーダーであるマフティー(ハサウェイ)のクスィーガンダムとレーン・エイムのペーネロペーによる戦いが繰り広げられたが、性能としてはどちらが強いのだろうか?
ここでは、下記の比較項目からの性能比較をしていくこととする。
- 全高と重量
- 搭乗者
- 装甲材質
- 出力
- センサー有効半径
- 装備
- その他特徴
比較①全高と重量
クスィーガンダム | ペーネロペー | |
全高 | 28.0m | 32.5 m |
重量(機体のみ) | 32.0t | 36.4 t |
重量(装備を含む) | 80.0t | 112.0 t |
ペーネロペーの方が、全高と重量の両方の値ともクスィーガンダムよりも高く、大型の機体である事が伺える。
おそらくこれには2つの要因が考えられ、1つはクスィーガンダムはペーネロペーよりも後に開発されたこと、もう一つはペーネロペーの開発コンセプトによるものである。
クスィーガンダムの形式番号はRX105、ペーネロペーはRX104-FFとなっていることからわかるように、ペーネロペーが先に開発され、クスィーガンダムはペーネロペー開発で得たノウハウを生かして製造されたのだろう。
またペーネロペーは『RX104オデュッセウスガンダムに、FF(フィックスド・フライト)ユニットを装着した状態』の機体の総称である。
(ちなみにペーネロペーは音速を超えた飛行にはフライト・フォーム形態に変形する必要がある。)
さらに言えばオデュッセウスガンダム自体も単独で飛行可能な機体だが、すでに従来のMSよりも大型の状態であった。
これらのことを踏まえると、大型のオデュッセウスガンダムを強化するため、後付けでFFユニットを追加することで、ペーネロペーとした以上、機体の全高と重量も大きくなるのは必然的だったと言えるだろう。
そしてペーネロペーの反省点である機体の大型化(特に重量)や、ペーネロペーで獲得した高性能な飛行能力を反映させる形で、小型改良化されたのがクスィーガンダムなのではないだろうか?
その証拠にクスィーガンダムはペーネロペーでは実現できなかった、機体内蔵型のミノフスキー・フライト・ユニットを実装しているし。
比較②搭乗者
クスィーガンダム | ペーネロペー | |
搭乗者 | マフティー(ハサウェイ・ノア) | レーン・エイム中尉 |
パイロットとしての実力はレーンよりも、ハサウェイの方が上である。
逆襲のシャアでは、MSパイロットとしての訓練も受けたことのない当時13歳のハサウェイは、ラーカイラムに搭載してあるジェガンを強奪して出撃し、不意に現れたギラ・ドーガを頭部バルカン砲で撃墜。
中破しているチェーンのリガズィをジェガンのビームライフル連射で撃墜してしまう。(悲劇ではあったが)
これはハサウェイがニュータイプとしての素養があったからできたことである。
その後、閃光のハサウェイでのペーネロペーとの戦いでは、ハサウェイはクスィーガンダムの性能をフルに生かし、ペーネロペーとレーンを追い詰めていくものの、ケネス大佐のビーム・バリアーを使った作戦が功を奏し、機体が動作を停止する形で決着がつくのであった。
おそらく、ペーネロペーを囮として使ったビーム・バリアー作戦がなければ、普通にクスィーガンダムとハサウェイがペーネロペーに勝ってたことだろう。
一方のレーンは小説版によれば「サイコミュ兵器をも使える優秀なパイロット」ではある。
(ゲームやアニメではニュータイプor強化人間として扱われることが多い)
しかし、レーン自身の実戦経験の少なさもあり、終始ハサウェイには実力では勝てなかったが、囮としての作戦成功により、辛うじて勝利を得ることはできた。
もしハサウェイ並みに経験を積んでいた場合、もともと優秀ではあるレーンならば、ハサウェイとクスィーガンダムに圧勝することはできたと思われる。
余談だが、レーンはクスィーガンダムと初めて交戦した際、クスィーをペーネロペーのコピーとののしり、「ミノフスキークラフトのMSはこっちがマザーマシンだと言う事を思い知らせてやる!」とセリフを言っている。
つまり何が言いたいかと言うと、乗っているガンダムに対する「想い」ならば、ハサウェイよりも圧倒的にレーンの方が強いということであり、実はそれが最終的な勝因につながったのかもしれない(適当)。
比較③装甲材質
クスィーガンダム | ペーネロペー | |
装甲材質 | ガンダリウム合金 | ガンダリウム合金 |
クスィーガンダムとペーネロペーともに同じ装甲素材を使用している。
しかし実際のところペーネロペーの方が大型であることや、オデュッセウスガンダムに分離できることから、装甲の厚さはペーネロペーの方があるものと思われる。
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比較④出力
クスィーガンダム | ペーネロペー | |
出力 | 3,980kW | 4,050 kW |
出力としてはペーネロペーの方がクスィーガンダムを上回るが、大差があるわけではないというのが実情。
むしろ、ペーネロペーよりも小型でありながら、それに匹敵するクスィーガンダムの方が優れているともいえそうだ。
参考までに、νガンダムは2,980kW、ユニコーンガンダム(通常時)は3,480kW、ガンダムF91 4,250kWの出力とされており、どちらとも出力だけ言えば「ユニコーンガンダム以上、ガンダムF91未満」となっている。
比較⑤センサー有効半径
クスィーガンダム | ペーネロペー | |
センサー有効半径 | 30,000m | 32,000 m |
センサー有効半径はペーネロペーの方がクスィーガンダムより2000m長くなっている。
これはペーネロペーの方が大型である分、外付け的にドップラーレーダーなどの高性能のセンサー搭載できたことや、クスィーガンダムの運用に「急速で接近し、攻撃を叩き込む」一撃離脱戦法などが用いられていたことから、センサーの長さはそこまで重要視されなかったことが考えられる。
現にクスィーガンダムによるアデレード空港襲撃時には、マッハ2以上の速度で空港に接近しミサイル斉射後に離脱、再び空港を襲撃する際には防衛部隊のグスタフ・カールを瞬時に3機撃墜し、センサーなどによる監視を嘲笑うかの様な戦果を挙げていた。
比較⑥装備
クスィーガンダム | ペーネロペー | |
装備 |
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|
基本的な武装の性能や種類についてはおよそ同じ。
ペーネロペーは、バルカン砲やファンネル・ミサイルなどFF(フィックスド・フライト)ユニットにしかない武装も多く、オデュッセウスガンダムの状態では使えない装備があるのが欠点。
しかし、ミサイルをはじめとして一度に大火力を有すること可能であり、火力だけで言えばクスィーガンダム以上である。
一方ペーネロペーを克服しているのがクスィーガンダムであり、ペーネロペーよりも火力にはやや劣るが、単体ですべての武装が使用可能である。
さらにゲームやアニメで言えば、武装の種類も増えるため、総合的な火力でもペーネロペーを凌駕してしまうことだろう。
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比較⑦その他特徴
クスィーガンダム | ペーネロペー | |
その他特徴 |
|
|
ペーネロペーが、オデュッセウスガンダム単体での運用が可能という点以外は、クスィーガンダムとペーネロペーは共通している。
ペーネロペーは地球連邦の要望で正式にアナハイムで製造された機体だが、クスィーガンダムは製造組織の抹消が徹底して行われ、ケネス大佐のキルケー部隊の調査もむなしく正体は不明とされた。
しかしケネス大佐やブライト・ノアは、クスィーガンダムがアナハイム製造である事をほぼ確信しており、見た目こそやや異なるが、2機の類似性から見てもアナハイム製であることは間違いないだろう。
また2機に搭載されているビーム・バリアーは、いわゆるIフィールドの様な対ビーム防御用のバリアというだけではなく、以下の2つの用途があるとされる。
- 大気干渉を打ち消すことで、MS形態での音速を突破した飛行能力の実現
- ミサイルや大気圏突入時の熱、ビームからの機体の保護
1については、ビーム・バリアーによって大気干渉を打ち消すことで、音速を突破した飛行がMS形態のまま実現可能だが、その完成度には差があり、クスィーガンダムのそれは完成されているもので、ペーネロペーは不完全だとされており、フライト・フォーム形態でなければできないのだ。
2については、クスィーガンダムやペーネロペーだけでなく、ラーカイラムなどの戦艦が大気圏突入時に展開したり、クスィーガンダムが敵のビーム・バリアーへの防御として展開したりするシーンも見られた。
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まとめ
上記踏まえると、結論としてはクスィーガンダムの方がペーネロペーよりも強いと言えそうだ。
ペーネロペーをベースとした性能をより改善し、小型化と完成されたビーム・バリアの搭載により、単機のMS形態で飛行可能な攻守ともに堅牢なガンダムとなっている。
アムロやシャアには及ばないにしろ、ニュータイプとしての素養もあるハサウェイが乗っていたクスィーガンダムは、実力では実戦経験の少ないレーンのペーネロペーを圧倒していたのは事実。
しかし、戦いとは時にして運の風向きによって決まるもの。
ケネス大佐の仕掛けたビーム・バリア発生装置の罠に引っかかり、閃光の輝きを見せたクスィーガンダムは地に落ち、ハサウェイも捕縛され、最期を迎えることとなる。