『ガンダムUC』に登場した3機の「ガンダム」の相違点のまとめ&感想!!
2016年に入り、ガンダムUCはTV放映もされたが、運悪く私は見逃してしまい見ることができなかった。
以前友人と『ガンダムUC』のOVA版を冒頭に見ただけで、今現在よくは知らない。
今さらだが、どうやら黒いユニコーンガンダム「バンシィ」や「フェネクス」なる機体があることを知った。
そこで「ユニコーンガンダム」とはどう違うのかが気になり、この3機の相違点についてまとめてみることにした。
※画像はすべてhttps://www.gundam-unicorn.netより
基本性能について
RX-0 「ユニコーンガンダム」(Unicorn Gundam)
- 分類:ニュータイプ専用試作型モビルスーツ
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 全高:19.7m(ユニコーンモード)、21.7m(デストロイモード)
- 重量:23.7t
- 主動力:熱核融合炉
- 出力:3480kW(ユニコーンモード)、測定不能(デストロイモード)
- スラスター総推力:142,600kg(ユニコーンモード)、測定不能(デストロイモード)
- 開発組織:アナハイム・エレクトロニクス社
- 主なパイロット:バナージ・リンクス、他
RX-0 ユニコーンガンダム2号機 「バンシィ」(Unicorn Gundam 02 Banshee)
- 分類:ニュータイプ専用試作型モビルスーツ
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 全高:19.7m(ユニコーンモード)、21.7m(デストロイモード)
- 本体重量:23.7t(原作)、24.0t(アニメ版)
- 全備重量:不明(原作)、46.7t(アニメ版)
- 主動力:熱核融合炉
- 出力:3,480kW(ユニコーンモード)、測定不能(デストロイモード)
- 推力:142,600kg(ユニコーンモード)、測定不能(デストロイモード)
- センサー有効半径:22,000m
- 開発組織:アナハイム・エレクトロニクス社
- 主なパイロット:マリーダ・クルス、リディ・マーセナス(原作)
RX-0 ユニコーンガンダム3号機 「フェネクス」(Unicorn Gundam 03 [Phenex])
- 分類:フル・サイコフレーム実装型試作モビルスーツ
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 全高:19.7m(ユニコーンモード)、21.7m(デストロイモード)
- 本体重量:23.8t
- 主動力:熱核融合炉
- ジェネレーター出力:不明
- スラスター総推力:不明
- センサー有効半径:不明
- 開発組織:アナハイム・エレクトロニクス社
- 主なパイロット:不明(wikipediaによれば、リタ・ベルナルとヨナ・バシュタが搭乗者となっている。)
比べてみると……
・3機の共通点としては、装甲が「ガンダリュウム合金」、主動力「熱核融合炉」、全高が同じであり、これは類似している機体だと思われる。
また製造元が3機ともアナハイムであるのも同様。
・「フェネクス」は、「ユニコーン」・「バンシィ」に比べて、データが「不明」なものが多いが、それは連邦軍が急造しデータを採取する期間がなかったためだと思われる。
ユニコーンとバンシィの比較
・「ユニコーン」と「バンシィ」に関しては、出力も同様で、デストロイモードではどちらも計測不可となっている。
・センサー有効範囲はガンダムwikiには、詳細がないものの、「ウィキペディア」よれば、ユニコーン:有効半径が22,000mに対して、バンシィのセンサー有効半径が23,500mとなっており、 バンシィ〉ユニコーンだという。
・「アニオタwiki」によれば、「バンシィ」の大気圏内における機動力はユニコーンを大幅に上回っているおり、本来地上での運用を想定されており(地球のオーガスタ研究所での重力下試験)調整されたという。
宇宙でもバンシィは高い性能だが、ユニコーンに比べ、その機動力はユニコーンに劣るという。
つまり、地上での機動力:バンシィ>ユニコーン、宇宙での機動力:ユニコーン>バンシィとのこと。「フェネクス」に関しては不明。
装備や機能について
ユニコーン
・NT-Dシステム
・La+プログラム
・インテンション・オートマチック・システム
・フル・サイコフレーム
・Iフィールド
・変形
・サイコミュ・ジャック
・サイコフィールド
バンシィ
・NT-Dシステム
・擬似NT-Dシステム
・インテンション・オートマチック・システム
・フル・サイコフレーム
・Iフィールド(原作のみの装備)
・変形
・サイコミュ・ジャック
・換装
フェネックス
・NT-Dシステム
・インテンション・オートマチック・システム
・フル・サイコフレーム
・Iフィールド
・変形
・サイコミュ・ジャック
装備や機能を比べてみると……。
3機の共通点としては、
・デストロイモードを発動させる「NT-Dシステム」
⇒ ちなみにデストロイモードの色は、ユニコーンが「赤」、バンシィが「金」、フェネクスが「青」となっている。これらの機体のモチーフは、ユニコーンが「一角獣」、バンシィが「獅子」、フェネクスは「不死鳥」とのこと。
・デストロイモードの発動により、考えるだけで機体を動かすことを可能にしている「インテンション・オートマチック・システム」
・「フル・サイコフレーム」
・Iフィールド
・ユニコーンモードからデストロイモードへの「変形」(変身)
・デストロイモード発動時、ファンネルのコントロールを奪うなど、敵のサイコミュシステムを自分の制御できる「サイコミュ・ジャック」
が上げられる。
※「バンシィ」の「Iフィールド」は原作のみとなっているが、共通点とした。
今回調べて、「サイコミュ・ジャック」という機能があることを知ったが、「閃光のハサウェイ」でも出てもおかしくない機能である。
マフティーたちは、ある種、テロリストのような立ち位置なので、クスィーガンダムが、ペネローペーのファンネルミサイルの制御を乗っ取って戦う!!というシーンがあると面白そうだ。
スパロボとかでも敵のサイコミュ無効などの特殊能力があるのだろうか?いずれにせよ面白い機能である。
ユニコーンとバンシィの相違点は……
・「擬似NT-Dシステム」を搭載しているかである。通常NT-Dシステムは機体の内部からパイロットが、起動することで発動する。
しかしこのシステムは、外部からシステムを起動させる仕組みで、実機によるデストロイモードでの運用試験を目的としたものだという。(漫画「バンデシネ」より)
バンシィのみの機能としては、バンシィ・ノルンに換装する事が上げられる。
ユニコーンだけにみられるもの
・La+プログラム
本機のみが搭載しているシステムで、「ラプラスの箱」の在処を示す「鍵」でありパイロットの生体認証も兼ねている。
更に本機のパイロットがニュータイプかを判別する機能が組み込まれ、人工的なニュータイプである強化人間はNT-Dが発動させることができない。
⇒ 簡単に言えば、「生体認証付、ニュータイプ判定機」ことになる。このシステムを応用すれば、世界中にニュータイプがいるかを把握するのに役立ちそうだしニュータイプ研究も進むと思われる。
そもそも、ニュータイプの基準が一体何なのかは不明だが、機械に組み込めたということは、カーディアス・ビストがニュータイプの基準を作ったことになるのだろう。
劇中でも語った様子はないが、彼は「ニュータイプ」とは何かについて知っていたのかもしれない。
・サイコフィールド
逆襲のシャアでも終盤、アムロのνガンダムにより発動した「サイコフレームの共振」のことである。
『ガンダムUC』では、ユニコーンガンダム、デストロイモードの発動により、バリアー(ビーム攻撃の湾曲)、サイコフレームの物理的強度の向上等機体の性能が著しく向上する。
それだけではなく、物体への干渉(対象物の捕縛、破壊、移動)、ガランシェールの牽引やコロニーレーザーの無力化などの現象も見られた。
武装について
ユニコーン
・60mmバルカン砲
・ビームマグナム
・ビームサーベル
・ビームトンファー
・ハイパーバズーカ
・ビームガトリングガン
・格闘
・シールド・ファンネル
・シールド
・アームドアーマーDE(漫画「バンデシネ」で登場)
⇒シールドの上から被せる形で装着され、シールドの機能拡張が目的の兵器。
展開式スラスターとメガキャノンを内蔵し、前者は機体の機動力を強化。後者は広範囲への攻撃を可能とする他、ビームマグナムの扱い辛さをカバーする。
・ビームマシンガン
・格闘
・シールド・ファンネル
バンシィ
・60mmバルカン砲
・ビームサーベル
・ビームトンファー
「原作のみの武装」
・ビームマグナム
・ハイパーバズーカ
・シールド
「アニメ版のみの武装」
・アームド・アーマーBS
⇒BS(ビームスマートガン)の一種で、増加サイコフレーム兵装の一つ。ビーム発射時にはフィンの形状をしたビーム偏向器が展開され、うねるようにビームが発射される。
ビームマグナムと比べると一発ごとの威力は劣るが、通常のビームライフル等よりは遥かに威力は高い。またうねるのあるビームが発射される為、非常に弾道を予測しづらく、回避されにくいという特徴を持つ。
・アームド・アーマーVN
増加サイコフレーム兵装の一つ。「VN」は「ヴァイブレーション・ネイル」の略称。
いわゆる格闘武装で、デストロイモード時にはクロー状に展開され高い攻撃力を有する。
またこの武装には耐ビームコーティング処理が施されており、シールドとして役割も果たす。
フェネクス
・60mmバルカン砲
・ビームマグナム
・ビームサーベル
・ビームトンファー
・シールド
・アームドアーマーDE
武装を比べてみると…。
アニメ版や原作、マンガ版など様々あるが、
3機に共通している武装としては、
・60mmバルカン砲
・ビームマグナム
・ビームサーベル
・ビームトンファー
・シールド
が上げられる。
ユニコーンとフェネクスに関して
・「アームドアーマーDE」という武装が共通しているが、ユニコーンには独特の武装もあるため大差はない。
ユニコーンのみの武装
・ビームガトリングガン
・ビームマシンガン
・格闘
・シールド・ファンネル
である。「格闘」は状況的にやむおえず、武装なしで戦闘入っているが、他の2機に比べると射撃系の武装が多いことが分かる。
シールドファンネルは攻撃というよりは防御壁の様な役割だったが「想定外」の産物である。
バンシィのみの武装
・アームド・アーマーBS
・アームド・アーマーVN
ビームスマートガンと言えば、後のVガンダムという感じだが、時系列的にその前段階の兵器ということだろう。
ヴェスバーよりは威力が低そうだが、ビームライフルの強化版という位置づけは良いと思う。
ヴァイブレーション・ネイル(VN)は、本気を出せば、ユニコーンも破壊できるそうで、バンシィの特徴的な武装だといえる。
いずれにせよ武装面では、フェネクスよりも優遇されていると思われる。
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まとめ
ここまで、3機のガンダムの機体を比べてみたがいかがだっただろうか?
私なりに、3機の特徴を一言で表すと次のとおりである。
「ユニコーンガンダム」
La+とサイコフレームの共振で、特に宇宙では超能力も発揮できる「バナージ」専用MS
「バンシィ」
地上戦ではユニコーンにも負けない、格闘能力が優秀な漆黒のMS
「フェネクス」
他の2つに比べると地味だが、フィードバックが多くなされ、全体的な性能(特に戦闘継続力)が向上した、「汎用的バンシィ」
という感じである。調べてみて、ユニコーンはやはり主人公機ということもあり、ほかの2つに比べて、その能力がいかんなく発揮されている感じであった。
しかしバンシィも乗り手次第では、ユニコーンにも負けず劣らないように思えた。
どうにもフェネクスの情報が少なかったので、正確さにかけて分からない点も多くあったが、仮にも「ガンダム」と名がつくMSであり、
決して弱いMSというわけではないだろう。何となくOTのエースを乗せて活躍させてみると、実力が発揮されそうな機体に思う。
今回はフルアーマユニコーンやその他派生機などは取り扱わなかったが、あくまで、何となくでも、この3機の違いが分かればと思い書いた。
正確さには欠ける場合があるので、どう判断するかは、想像にお任せする。
それにしてもガンダムの時代を追っていくとやはり、次第に進化しているんだなーということが実感できる。
まだまだ私自身知らないことは多いが、これからもいろいろ見ていきたい。