アンドロイド★メモリーについて
Freemから、今回はいわゆるRPGツクールのシュミレーション版SRC(Simulation RPG Constructio)で作成されたゲーム「アンドロイド★メモリー」をプレイしてみた。
2004年に公開され、早10年以上前の作品であるためか、ダウンロード容量も約1MBと非常に軽く、通信制限弱者に優しい仕様である。
世の中不便なことは多いが、私としてはこの通信制限が一番困ることかもしれない。
消費税増税には目をつぶるから、通信制限の上限を上げる(せめて10GBまで)か、撤廃してほしいと日々願う今日この頃。
RPGツクールの使い方。
なお、RPGツクール製のゲームで遊んだことのある方はなんとなく分かるだろうが、このゲームのダウンロードの他に、ゲームの起動に『VB5ランタイムライブラリ(SP3対応)』と、『SRCフルパッケージ版』の2つをインストールする必要がある。
(例えるなら、ゲームソフトとプレステなどのハードのような関係)
【手順としては以下の通り】
- SRCの公式ホームページ(https://www.src-srpg.jpn.org/)より、『B5ランタイムライブラリ(SP3対応)』をダウンロードして「runtime.exe」を実行。
- 同ホームページより、『SRCフルパッケージ版』をDL&解凍。
- 『SRCフルパッケージ版』にある『Src.exe』を実行し、『android』のフォルダにある『スタート.eve』を実行。
※これで本来ならゲーム可能なはずだが、私のPC(window7)では動作できなかった。
その為、人によってはVecter(https://www.vector.co.jp/)より「必要最低限Visual Basic 5.0ランタイム」というソフトを追加で、インストールする必要あり。
さらに私の場合、管理者でexeを実行しなければならなかったので、その点も注意が必要かもしれない。
アンドロイド★メモリーをプレーする
突如としてピアノ調の曲から次第に雄大な曲が流れ始め、このゲームのストーリーが語られる。
ゲームのあらすじとしては次のような感じ。
あるとき、謎の生物「BM」が突如所構わず来襲した。
それは通常の戦闘兵器では手が付けられない程の戦闘力を持ち、対応を迫られた政府はある科学者に対BM兵器の開発を命じる。
5年の歳月を経て、BM用人型兵器『TBM-1』、通称「リオス」と呼ばれる女性型アンドロイドの開発に成功したのであった。
リオスの活躍でBMは消滅し、世界に平和がもたらされたのであった。
だが平和になったのと時を同じくして、政府から(用済みとなった)リオスは危険な存在として見られるようになり、ついに彼女は凍結され、彼女に関する研究データも闇に葬られることとなった。
この出来事から400年後、ある軍人がリオスを偶然にも発見し、愛人としたことで、地球軍のある基地から物語は始まるのだった……。
↑壮大な始まりの後、突如現れるインターミッション画面。シンプルで、まさにスパロボぽい。
「次のステージへ」を選び、いよいよ長い戦いが始まる……。
スパロボではおなじみの戦闘前の会話。
どうやら主人公はこの基地の中佐である「葉桐」(画像下の人物)らしい。
ちなみに右クリックで会話を早送りにできるので、便利。
第1話は、軍事訓練として、戦艦1隻で戦闘機4機と戦闘をすることになるようだ。
(パイロットぽいルックスの葉桐中佐が、艦長なのには驚いた。)
ユニットにカーソル(マウス)を合わせると、機体の搭乗者の情報が一覧でわかり、見やすくて便利である。
また機体性能を細かく閲覧することもできる。↓スパロボらしさ全開のステータス表示。
↑マス上だとよくわからないユニットのデザインも確認できてよい。
↑この時点ではまだ「????」と表示されていないが、レベルアップをするとスパロボのほぼ精神コマンドであるSP(スペシャルパワー)により、能力アップや戦闘を有利に進められる。
また人物ごとに異なる特殊技能まで設定してある。
↑ユニットによってはMAP兵器もあるようだ。
分かりずらいが、画面右側のデータは地形効果を表しており、単に戦うだけではない戦略性も求められる。
戦闘画面は非常にシンプル。
アニメーションがあったらもっといいのに……。
反撃画面。スパロボ同様反撃・防御・回避が選べる。
例えばシールドを持つユニットが防御すればさらにダメージを減らせるなど奥が深い。
スパロボ風なインターミッション
そんなこんなで、敵を全滅させると戦闘後の会話をはさみ、インターミッションに移動する。
1話をクリアするとインターミッションでできることが増えるのだ。例えば…。
・アイテム交換
⇒「ショップ」で購入した強化パーツの付け替えが可能。
・ユニット改造
⇒ 資金を使い機体のHP・EN・運動性・装甲を上げることができる。
・パイロット育成
⇒敵を倒すと、資金と倒したユニット(パイロットに)スキル育成のPPが入手できる。
これを使ってパイロットの能力の強化が可能。
となっている。
美少女アンドロイド「リオス」登場。
インターミッションを終えると、次のステージに突入する。
↑女性型アンドロイド「リオス」と、事の発端を引き起こしたある軍人こと、地球軍のジグリス大佐。
リオスを愛人としながら、「実は戦闘用アンドロイド」と分かった途端、部下の葉桐中佐に押し付けて逃げ出した。
2話からリオスが戦闘に参加してくれる。
人と同じサイズの為(スパロボでいうSSサイズ)、敵からの攻撃は当たりにくい。
今後戦力としても、物語の根幹にもかかわる謎多きアンドロイドだ。
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まとめ
ゲーム難易度的には低くなく、高くなくそこそこで、従来のスパロボとシステム的には大差がないほど良い出来である。
シナリオも20話前後+おまけとボリュームもある。
不満点としては、全滅プレーができない点がある。
それ故に、好きな機体を改造しての無双がしづらかったり、ステージが進むにつれ敵も多くなり、難易度も上がる。
その為、改造や育成の仕方によっては、手詰まりを起こす恐れもある気がする。
(そういう意味では難易度が高いかもしれない。)
また気になるほどでもないが、突如、エラーが発生したり、セリフの文字がはみ出たりということもある。
さらに、欲を言えば、戦闘アニメや、ユニット別にBGM設定などの機能があればなお良いと思うが、フリーゲームで有ることも踏まえると、このままでも充分すぎる完成度の作品には違いないだろう。
このゲームをプレーするまで多少手間こそかかるが、スパロボ好きなら、やって損はない。
果たしてリオスとは一体何者なのか?今後の展開はどうなっていくのか?自身の目で確かめてみて欲しい。