前回、月グラナダのティターンズ、エリアス大尉の第7小隊は、サイド3のジオン共和国に向かう謎の船団を確認する為出撃した。
ジム・クゥエル、ジムスナイパーⅡ、ペイルライダーDⅡの4機で構成された正体は、その不審な船団を発見し、接近を試みる。
そこにはガルバルティ(αタイプ)2機とあの「赤い彗星」のカラーリングを施したドムタイプの指揮官機が現れ、エリアス小隊と対峙するのであった……。
今回はそんなエリアス小隊の前に現れたジオン共和国(?)のMSについて紹介していく。
避けられない戦い
赤いドムタイプの登場は、エリアス小隊に緊張をもたらし、数度に渡りジオン共和国に対し停戦信号を送るが、反応もなく進み続けるMS隊の様がそれに拍車をかけていた。
そして緊迫した状況に耐えられなくなったエリアスの部下が攻撃の火ぶたを切ったが、赤いドムタイプ達のMSは攻撃を躱しつつ、ガルバルティ2機を残し、ドムは行進を続けるのであった。
しかし、エリアス小隊の別動隊、ペイルライダーDⅡが赤いドムの行く手を遮る。
ペイルライダーDⅡの高い機動力と、複合型特殊武装「シェキナー」を駆使することで、赤いドムは苦戦を強いられることとなったのであった。
形勢は一挙に覆る!!
一方、赤いドムが残していった2機のカルバティは、エリアス小隊のジム・クゥエルと対峙していた。
その内の1機のガルバルティ、ブルーを基調としたカラーリングの機体は、搭載されている大型スラスターの機動力を生かし、ジム・クゥエルを瞬く間にビームマシンガンで蜂の巣にするのであった。
またもう一基のガルバティ(カラーは緑)も、エリアス搭乗のジム・クゥエルに対し推進力を生かしたシールドタックルを敢行する!!
タックルにより機体のバランスを崩したエリアスは、為す術もなく、その緑の機体の大型ビームサーベルに貫かれ爆散するのであった……。
追い詰められたペイルライダーDⅡ
ガルバルティ2機によりエリアス小隊は、あっけなくその戦力が半減し、追い詰められてしまった。
そこで、ペイルライダーDⅡは戦意を喪失し、戦線から離脱を始める。
が、それはジムスナイパーⅡの不意打ちを成功させるための演技であり、瞬間、反応が遅れた緑のガルバルティはビーム砲に貫かれ、大破するのであった。
このチャンスを生かすべく、ペイルライダーDⅡはシェキナーを構え直し、攻撃を始めるが、それを間一髪で赤いドムと青いガルバルティには躱されてしまう。
攻撃を躱すとすぐに、ガルバティはシールドミサイルをペイルライダーDⅡに叩き込み、シェキナーは破壊されてしまう。
また、赤いドムは、先ほどのビーム砲が飛んできた方向へと移動を始めるのだった……。
シェキナーを破壊されその衝撃でバランスを崩したペイルライダーDⅡは、すぐさま腰元のビームライフルで応戦を試みようとするが、間髪入れずにガルバルティから放たれたシールドが直撃してしまう。
そしてガルバティはビームサーベルでペイルライダーDⅡの両腕を切断し、瞬時に戦闘不能にしてしまったのだ。
ジムスナイパーⅡも……。
一方、次弾装填に手間取るジムスナイパーⅡの元には超高速で赤いドムが迫っていた。
ジムスナイパーⅡの間近までドムは接近していたが、ジムスナイパーⅡは構わず、第3射のビーム砲撃を放つが目前でビームがぶつかり合うのであった。
赤いドムを仕留めたか?と思われたその時、ジムスナイパーⅡは赤いドムのヒート・サーベルで頭部を貫かれていたのだった。
つまり、ジムスナイパーⅡのビーム砲に対し、赤いドムはビームバズーカで対抗。
ビームのぶつかる射線から瞬時に離れ、ジムスナイパーⅡを仕留めたのだ。
ガルバルティのリカルドと、赤いドムのアンディが戦闘後やり取りをしている頃、グラナダから離れたAE社のプライベート宇宙港には、金髪のグラサンな男が、アクシズで作られた新装甲材を持って降り立つのだった……。
ジオン共和国(アクシズ?)のMS
- シャア専用ドワス改
- ガルバルティα
- 高機動ガルバルティα
シャア専用ドワス改
一年戦争末期、リックドムの最終生産型として少数が生産されるも、戦場での活躍の機会がなかった「ドワス」を改良した機体。
一年戦争終結後、用いられなかったMS‐09ドワスはアクシズで、機動性&ジェネレータ出力の改良と、ガンダリウム合金の装甲を施されるなどして、MS‐09SSドワス改となった。
また、後のγガンダム(リックディアス)の設計ベースには、本機が用いられるなどかなり重要な役割を果たしていた機体である。
↑ちなみに今回は登場したシャア専用カラーだったが、通常版は(リック)ドムの様なカラー。
シャア専用ドワス改のパイロットはシャアではなく、アンディという人物である。
武装は「高出力型ビーム・バズーカ」「胸部拡散ビーム砲」「ヒート・サーベル」「頭部バルカン×2」
ドムではなく、「ドワス」が使われていたこともだが、あのリックディアスのベースが「ドワス(改)」の本機だったことは意外過ぎた。
あと、ドム系にも「バルカン」にはバルカンがついていた記憶がないが、このドワス改になるに当たり装着され、リックディアスにも引き継がれたのだろう。
あと、個人的にはシャア専用カラーの本機に搭乗していた「アンディ」が気になる……。
シャアに信頼されていたり、影武者しての要素を備える人物だったりするのだろうか?
もしや、ポケ戦に出ていたアンディが生存していたとか……!?
②ガルバルティα
ギャンの戦闘能力+ゲルググを目指し「ペズン計画」に基づいて開発された機体。
本機は宇宙専用のガルバルティβをアクシズで改修したもの、高機動型ゲルググのバックパックを装備している。
これらのガルバルティシリーズのデータは後の親衛隊用ガザシリーズに反映されている。
武装はビームライフルとビームサーベル、シールドである。
今回、ジム・クゥエルにはシールドを投げつけ撃破していたが、そんな使われ方は想定されていないはず……。
おそらくベテランのパイロットが機転を利かせていたに違いない。
③高機動ガルバルティα
上記のガルバルティαのカラーリングと武装を、「YMS‐15ギャン」のシールドとビームサーベルに変更した機体。
ギャンのシールドであるため、ニードルミサイル、ハイドポンプを内蔵している。
また上記のガルバルティαとは違いビームマシンガンを装備している。
まさかマ・クベもこんな形でギャンが受け継がれるとは思っていなかったのではないだろうか?
こちらも今回はシールドを投擲することで、ガンダムにも匹敵する性能を誇る、ペイルライダーDⅡを戦闘不能に追い込んでいた。
ある意味ギャンのガンダムへのリベンジマッチが時を経て果たされた!!のかもしれない。
パイロットのリカルドも「これはいいものだ!!」とうなったとか唸らなかったとか……。
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まとめ
- ドワス改は後のリックディアスに続く重要な存在だった!!
- ギャンの血統は姿かたちを変えガルバルティに受け継がれ、それはガンダムをも凌駕していたのである。