PR

アナハイム・ラボラトリー・ログ 【第5回】メタスプロジェクトの試作機「メタスX-1」 を読んだネタバレ 感想!!

メタスX-1 ロボットアニメなどの作品
アッシマーを超える可変MSを目指して作られたメタスX-1

今回はアナハイムがMSの発想や運用の転換点となった「アッシマー」の登場と、それに対抗して後に計画された「Zプロジェクト」に関連する機体を紹介する。

 

スポンサーリンク

MSアッシマーの登場と「Δプロジェクト」

グフSFS搭乗

従来のMSが飛行するにはドダイなどのサブフライトシステム(SFS)に乗せる必要があった。

MSは運用状況に合わせて武装を変更できるメリットがあるが、大気圏内での移動速度が遅いため「輸送」が戦略上のデメリットとなっていた。

 

その為、1年戦争以来、この問題を輸送機(ミデア等)や支援機、SFS、また、ジオンでは気圏を単独飛行可能なMS「グフ・フライトタイプ」が開発されるが、「大気圏単独飛行可能なMS」という要求を十分に満たすものは未だに作られておらず、1年戦争後も「大気圏単独飛行可能なMS」開発は続いていたのである。

 

「Δプロジェクト」発足

可変MS開発計画「Δプロジェクト」

可変MS開発計画「Δプロジェクト」

そのような状況下で問題点を克服し要求を満たすMS、NRX‐044アッシマーが開発されたのだ。

 

またアッシマーと同じころ、小惑星アクシズではモビルワーカー「ガザB」を発展させた可変MS「ガザC」が作られるなど、アナハイムにとって衝撃の情報が舞い込んだ。

 

このこともありアナハイムは、UC0084以降、関係のあったエゥーゴからの「本格的な可変MS」開発依頼に本腰を入れることとなり、M・ナガノ博士を中心として可変MS開発計画「Δプロジェクト」が発足したのである。

 

スポンサーリンク

前途多難な「Δプロジェクト」と「メタスフレーム」の開発

エゥーゴはアナハイムに以下の4つの条件を可変MSに求めたが、その開発は困難を極めていた。

  1. MS形態での頭頂高20m以下
  2. 変形所要時間0.5秒以下
  3. 宇宙・地上どこでも使用可能
  4. オプションなしかつ単独での大気圏突入可能

ガンダムのコア・ファイターをはじめとする可変戦闘機のノウハウや公にされていない極秘資料やデータを基に、デルタガンダムが開発されたが、フレームの強度に問題があり可変に支障をきたすという事で、実質的には失敗に終わったのである。

 

(最もデルタガンダムから変機構を取り去った高性能MS「百式」をもたらすとはいえ)

 

ガンダムMk2ティターンズカラー

ガンダムマーク2に使われている「ムーバブルフレーム」が可変MSの開発の発展を促した。

そこで可変技術の模索が始まるが、偶然にもエゥーゴからティターンズのMS「ガンダムMk‐Ⅱ」つまりその機体のフレーム「ムーバブル・フレーム」技術がもたらされたことで行き詰っていた事態は好転を迎える。

 

そして、この技術を取り入れることで、単純な変形機構で機体形状を大きく変えることができるプラットホーム「メタス・フレーム」がゲルハルド・グルック博士により完成し、アナハイムの可変MS開発は加速していくのだった。

 

スポンサーリンク

メタス・プロジェクトと実験

メタス

エゥーゴの可変MSとして開発されたメタス

初期可変MS開発計画はアナハイムの中でも予算が大きく編成されていることもあり、

 

プロジェクト発足2か月で「MSA‐005メタス」の試作機が完成する。

 

そしてこの機体は以下の3つの目標実現をめざし更なる発展を求めて開発がすすめられたのである。

  1. 制空性能を持つ可変MS
  2. MA形態での音速飛行
  3. MAでの音速飛行中のMS形態への変形

1つ目、2つ目に関しては、メタスのMA形態から分かるように制空戦闘機のような形態であるため、制空戦闘機と同様の性能を発揮できたが、そちらに重点を置く余り、MS形態での戦闘能力は今後の課題とされてしまった。

 

3つ目に関しては「X‐1」の機体名称の下、様々な実験・シミュレートがなされ運用実験の準備が整えられ実験が行われた。

 

そしてエゥーゴからの要求「変形所要時間0.5秒以下」や1つ目・2つ目のコンセプトなどの課題をクリアしていったが、肝心の「MAでの音速飛行中のMS形態への変形」を行っている際中に空中分解してしまい実験失敗となる。

 

またこのX-1運用実験での問題点が洗い出されたことにより、その開発実験はこれを以て終了となったのである。

 

スポンサーリンク

メタス・プロジェクト試作機「メタスX‐1」

メタスX‐1

メタスX‐1

メタスプロジェクトの運用実験で用いられた機体であり、武装は搭載されていない。

 

開発当初はMS形態への変形は考慮されておらずMA形態だけの機体が製作されるも、後の運用実験の段階でMS形態への変形を行える機体が製作された。

 

MA形態での音速飛行は可能だが総合的な性能(MS形態での飛行など)では、地球連邦軍のアッシマ―を超えるには至らなかった。

 

 

メタスX‐1 MA形態

メタスX‐1 MA形態

MA形態ではプロペラントタンク・センサー・電子機器を搭載した「テールスタビレーター」を搭載し、高い機動力と、ステレス性、索敵能力を誇るようだ。

 

HGUC 1/144 MSA-005 メタス (機動戦士Zガンダム)

新品価格
¥1,058から
(2017/6/15 23:35時点)

 

スポンサーリンク

まとめ

  • 一年戦争以来のMSの欠点を克服した「アッシマ―」に対抗してΔプロジェクトは発足したが、アッシマ―の技術はそう簡単には乗り越えられなかった。
  • 「MAでの音速飛行中のMS形態への変形」やMS形態での戦闘能力など問題はあるが、メタスX‐1の実験、その結果が可変MSにもたらした影響は大きいものと言えそうだ。
アナハイム・ラボラトリー・ログ 【第1回】クワトロ専用MS「ガンダムMkⅢ8号機」を読んだネタバレ 感想!!
アナハイム・ラボラトリー・ログのあらすじ この作品はUC100年、ガンダム世界の一大企業、「スプーンから宇宙戦艦まで」をスローガンに掲げるアナハイム・エレクトロニクス社に関するものである。 ある時、同社では、これまで公にされていなかった新型...
https://sunzedan8to24.com/post-4636/
https://sunzedan8to24.com/post-4872/
アナハイム・ラボラトリー・ログ 【第4回】「シャア専用ドワス改」「(高機動)ガルバルディα 」を読んだネタバレ 感想!!
前回、月グラナダのティターンズ、エリアス大尉の第7小隊は、サイド3のジオン共和国に向かう謎の船団を確認する為出撃した。 ジム・クゥエル、ジムスナイパーⅡ、ペイルライダーDⅡの4機で構成された正体は、その不審な船団を発見し、接近を試みる。 そ...
アナハイム・ラボラトリー・ログ 【第6回】メタスプロジェクトの試作機「メタスX-2」「メタスX-3」 を読んだネタバレ 感想!!
前回「大気圏単独飛行可能なMS」開発に端を発したアハナイムの可変MS開発は、「Δプロジェクト」などの失敗を経て、メタスフレームを用いた「メタスプロジェクト」と「MSA005‐メタス」の試作機「メタスX‐1」の開発にこぎつける。 その運用実験...
アナハイム・ラボラトリー・ログ 【第7回】「プロト・メガライダー」 を読んだネタバレ 感想!!
前回まではアハナイムの可変MS開発をめぐる話題の中、メタスフレームを用いたメタスの3機の試作機とその影響などについて紹介してきたが、今回は、ガラッと話題が変わり、「MSの支援機開発」……メガライダーの試作機について紹介する。 見直されるMS...
アナハイム・ラボラトリー・ログ 【第8回】「プロト・メガライダー」「AE仕様ジム改」を読んだネタバレ 感想!!
前回、MSの支援機開発をアナハイムは行い、その結果、「FXA‐08R-X1 プロト・メガライダー」の開発に着手することとなった。 そして完成したプロト・メガライダーは運用実験を廃棄コロニーで行うが、そこではトラブルに巻き込まれるのであった…...

タイトルとURLをコピーしました