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【機動戦士Zガンダム】ガンダムマーク2は弱い?ガンダム、試作0号機、Zガンダムとの性能の違いを比較してみた。

ガンダムマーク2(MK-Ⅱ) Zガンダム
ガンダムマーク2(MK-Ⅱ)
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ガンダムマーク2は弱い?ガンダム、試作0号機、Zガンダムとの性能について

ガンダムマーク2(エゥーゴとティターンズ仕様)

ガンダムマーク2 エゥーゴ(左)とティターンズ(右)仕様

ガンダムマーク2(MK-Ⅱ)は機動戦士Zガンダムで初登場する、アムロの乗ったRX78-2の後継機として開発されたガンダムタイプのMSである。

主人公のカミーユが暮らす、サイド7のコロニーグリーンノアで地球連邦軍の特殊部隊ティターンズがガンダムマーク2を運用していたが、突如現れた反地球連邦組織エゥーゴにより奪われてしまう。

その襲撃時にカミーユもエゥーゴに参加し、以後ガンダムマーク2はカミーユの乗機となり、エゥーゴの仕様に変更されて運用されるようになった。

カミーユがZガンダムに乗り換えるまでガンダムMK-Ⅱは主役機として様々な活躍する。

Zガンダム乗り換え後も、エマシーンの乗機となったり、後の機動戦士ガンダムZZでは時代遅れの性能となったマーク2だが、エル・ビアンノの乗機として最後まで戦い抜く機体となった。

ZZでの活躍から、一部では古い機体であるガンダムマーク2に乗っていたエルはものすごい実力者だと噂されている。

余談だが、ガンダムのパイロットのアムロの声優を務めた古谷徹さんは、好きなMSでガンダムマーク2(ティターンズカラー)を上げているのは有名な話である。

なおティターンズカラーとエゥーゴカラーによる性能の変化は無い様であり、ほぼ同性能といって差し支えないだろう。

ガンダムマーク2と以下3機のガンダム(ガンダム、ガンダムマーク2試作0号機【以後試作0号機と呼称】、Zガンダム)を各項目ごとで比較していくことにする。

  1. 全長と重量
  2. 搭乗者
  3. 装甲材質
  4. 出力
  5. センサー有効半径
  6. 装備
  7. その他特徴

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比較①全長と重量

ガンダムとガンダムマーク2

ガンダムとガンダムマーク2

ガンダムマーク2 ガンダム 試作0号機 Zガンダム
全長 18.5m 18m 不明 19.8m
重量(機体のみ) 33.4t 43.4t 不明 28.7t

この中で全長が一番小さいのはガンダムで、大きいのはZガンダムとなっているが、Zガンダムは最も重量が軽くなっている。

これは、ガンダムマーク2にも使われているムーバブルフレームの使用により、機体重量の軽量化とサイズ大きさをなるべく小さくしようとした結果であり、その実現に成功した例だといえよう。

なお、試作0号機の全長と重量は不明となっているが、マーク2の先行開発機であることを踏まえると、マーク2とほぼ変わらない全長と重量ではないかと予想される。

 

比較②搭乗者

ガンダムマーク2とZザク

ガンダムマーク2に乗るエル(左)ととZザクに乗るイーノ(右)

以下表の※は一時的な搭乗者を示す。

ガンダムマーク2 ガンダム 試作0号機 Zガンダム
搭乗者 フランクリン・ビダン※
カミーユ・ビダン
クワトロ・バジーナ※
エマ・シーン
カクリコン・カクーラー
ジェリド・メサ
カツ・コバヤシ※
エル・ビアンノ
モンド・アガケ
エルピー・プル
キャラ・スーン※
ビーチャ・オーレグ※
アムロ・レイ
セイラ・マス
プロト・ゼロ(ゼロムラサメ) カミーユ・ビダン
アポリー・ベイ※
レコア・ロンド※
ファ・ユイリィ※
アストナージ・メドッソ※
ルー・ルカ
ジュドー・アーシタ
ビーチャ・オーレグ※
エル・ビアンノ※
モンド・アガケ※
イーノ・アッバーブ(Zザク搭乗)※

歴代の搭乗者数としては、ガンダムマーク2が12人、Zガンダム11人と飛びぬけて多い。

ガンダムマーク2はもともとティターンズの機体であり、3号機まで存在していたため、そのパイロットだったエマ・シーン(1号機)、カクリコン・カクーラー(2号機)、ジェリド・メサ(3号機)の3人も含まれている。

機動戦士ガンダムZZではマーク2はエルビアンノとモンドが主な搭乗者だったが、それ以外のシャングリラチームメンバーも乗っており、Zガンダムに至っては主要メンバのほとんどが1回以上乗ったことがあるようだ。(イーノだけはザクⅡの頭部のZガンダムに搭乗だったが。)

意外にもガンダムマーク2とZガンダムの両方に乗ったことがある、ガンダム主人公はカミーユ・ビダンだけであり、アムロはガンダム、ジュドーはZガンダムだけとなっている。

作中でアムロもジュドーもマーク2、Zガンダムどちらにも乗る可能性があっただけにやや残念である。

 

ガンダムMk-II 試作0号機

ガンダムMk-II 試作0号機とプロト・ゼロ

試作0号機に関しては、ギレンの野望シリーズというゲームが出典であることや、性能はマーク2よりも高性能とされる反面扱いが難しいとされているため、強化人間のプロト・ゼロのみがパイロットとなっている。

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比較③装甲材質

ルナチタニウム合金とリックディアス

ガンダムに使われたルナチタニウム合金(左)と、ガンダリウムγを使って作られたリックディアス(右)

ガンダムマーク2 ガンダム 試作0号機 Zガンダム
装甲材質 チタン合金セラミック複合材  ルナチタニウム合金(ガンダリウムαとも) チタン合金セラミック複合材  ガンダリウム合金(ガンダリウムγ)

ガンダムマーク2や試作0号機の装甲素材は、ガンダム世界における量産機に使われているようなものであり、およそ主役機の素材としては今一つというところがある。

装甲に関しては明確に断言できないが、恐らくガンダムのルナチタニウム合金がマーク2のチタン合金セラミック複合材よりもすぐれており、マーク2の装甲素材に関してクワトロは「Mk-IIは所詮Mk-IIだというのか」と述べている。

なぜルナチタニウム合金をガンダムマーク2にも使わなかったかというと、以下の様な理由があるように思える。

  • ルナチタニウム合金の製造コストが高価だということ
  • ムーバブルフレームを搭載する場合の装甲素材としてはうまく適合できなかった可能性があるため
  • 地球至上主義であるティターンズ主導でのガンダム開発であるため、「宇宙でしか生成できない」装甲素材であるルナチタニウムを用いるのは主義に反するという政治的な理由

また、ガンダムのコアブロックシステムは、マーク2のムーバブルフレームのベースにはなっているが、そのものを導入するのは開発の時代的にもコスト的にも考えられていなかったのだろう。

コアブロックシステムとGディフェンサーとの合体

ガンダムのコアブロックシステム(左)とマーク2のGディフェンサーとの合体(右)

このことは、ガンダムとガンダムマーク2の合体機構の特徴にも現れているのだろう。

ガンダムはGアーマーなどとの合体をする際に機体の一部を変形することで合体しているが、ガンダムマーク2はGディフェンサーなどとの合体は、マーク2自体は変形せず着脱する形で合体している。

これには装甲素材の強度が関係しているものと思われる。

ガンダムは装甲自体が強固であるため、機体の一部が変形してもその強度が低下することはないが、マーク2はもともと装甲が強固でないため、機体の一部を変形させようものなら装甲の貧弱性が増してしまい、実戦での運用に支障が出るのではないだろうか?

このようなマーク2に見られた装甲材質の脆弱さを克服したのがZガンダムである。

Zガンダムは百式やリックディアスにも使われている、「ガンダリウムγ」を用いているため、マーク2よりもさらに機体重量の軽量化と装甲の強化が可能となり、ウェイブライダーへの変形も実現可能となったのだ。

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比較④出力

ガンダムマーク2とガンダムマーク2試作0号機

ガンダムマーク2とガンダムマーク2試作0号機

ガンダムマーク2 ガンダム 試作0号機 Zガンダム
出力 1930kw 1380kw 不明 2020kw

出力に関しては、ガンダムマーク2はガンダムから大きく上昇を果たし、Zガンダムには劣るものの大差はない性能を誇ると言える。

また試作0号機の出力は不明ではあるが、ギレンの野望での機体性能を見る限り、試作0号機の武装威力が高く、消費が激しいためそれらの武装を用いることができるだけのマ出力があり、それはマーク2を上回ると思われる。

 

比較⑤センサー有効半径

ガンダムとZガンダム

ビームライフルで精密射撃を行うガンダムとハイパーメガランチャを使うZガンダム

ガンダムマーク2 ガンダム 試作0号機 Zガンダム
出力 11,300m 5,700m 不明 14,300m

センサー有効半径はZガンダムが最も優れており、マーク2と比べ3000mほど遠距離まで有効である。

とはいえ、ガンダムと比較するとマーク2も2倍近くセンサー有効半径が広がってるため、時代に従って順当に技術開発が進んでいるということなのだろう。

試作0号機のセンサー有効半径は不明だが、ガンダム以上かつマーク2と同じくらいの範囲をカバーできていたであろうことが予想される。

 

比較⑥装備

ガンダムとガンダムマーク2

頭部内臓式バルカンのガンダム(左)とバルカンポッドを付けているガンダムマーク2(右)

ガンダムマーク2 ガンダム 試作0号機 Zガンダム
装備 ビーム・ライフル
ビーム・サーベル×2
ハイパー・バズーカ
バルカン・ポッド・システム
シールド
ミサイル・ランチャー(劇場版『Ζ』にのみ)シールドから発射する
ロング・ライフル(Gディフェンサーの武装を使用)
メガランチャー(メガライダー使用時)
60mmバルカン砲×2
ビーム・ライフル
ハイパー・バズーカ
ビーム・サーベル / ビーム・ジャベリン×2
シールド
スーパー・ナパーム
ガンダム・ハンマー(ハイパー・ハンマー)
頭部バルカンポッド
試作ビーム・サーベル×2
試作ビーム・ライフル
シールド
60mmバルカン砲×2
2連装グレネード・ランチャー×2
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル×2
シールド
シールド裏グレネード・ランチャー(劇場Zのみ)
ハイパー・メガ・ランチャー

マーク2の特徴的な武装としてはバルカン・ポッド・システムで、ガンダムでは内臓式だったバルカンが外部に増設される形で装備されている。

ガンダムのものと異なり、マーク2のハイパーバズーカは通常弾と散弾を撃ち分けられるようになっている。

マーク2はもともとコロニー内での戦闘を想定して作られた機体であるため、強力な武装がなかったため次第に火力不足となっていくが、この解消のため、マーク2はGディフェンサーやメガライダーの武装を使用する形で装備している武装もある。

Zガンダムは高出力のハイパー・メガ・ランチャーを装備し、ウェイブライダーへの変形状態でも使用可能である。

上記のセンサー有効半径もあり、長距離から高威力での砲撃が可能となっている。

試作0号機は他の機体に比べ武装が少ないが、ギレンの野望での武装性能を見る限り、マーク2よりも高火力である事が分かる。

以下ギレンの野望アクシズの脅威Vでのマーク2試作0号機の武装性能の比較。

マーク2

ガンダムマーク2 ティターンズカラー

ガンダムマーク2 ティターンズカラー

武器名 攻撃力 命中率 射程距離
ビームライフル 270 70 1-1
バルカンポッド 64 50 1-1
ビームサーベル 210 70 0-0
ビームサーベル(隠し) 100 80 0-0

 

試作0号機(プロトタイプ・ガンダムMk-Ⅱ)

ガンダムMk-II 試作0号機

ガンダムMk-II 試作0号機

武器名 攻撃力 命中率 射程距離
シサクビームライフル 385 50 1-2
シサクビームサーベル 280 60 0-0
シサクビームサーベル(隠し) 100 70 0-0
バルカン 64 40 1-1

この反面ゲーム設定ではマーク2よりも耐久(HP)や物資(EN)が低く、消費(1回当たりの消費EN)も高いため、継続戦闘力は低いようだ。

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比較⑦その他特徴

ガンダムとガンダムとガンダムマーク2

モノコック構造で作られているガンダムと、ムーバブルフレームでつくられているガンダムマーク2

ガンダムマーク2 ガンダム 試作0号機 Zガンダム
特徴
  • 姿勢制御バーニア×10
  • 全身をムーバブルフレームで構成
  • Gディフェンサーやメガライダー(ZZのみ)との合体機構
  • コア・ブロックシステム搭載
  • Gアーマーなどとの合体機構
特になし
  • 姿勢制御バーニア×8
  • 全身をムーバブルフレームで構成
  • 大気圏突入性能を持つウェイブライダーへの変形が可能
  • バイオセンサー搭載

マーク2の特筆すべき点として挙げられるのは、全身をムーバブルフレームで構成してあるという点である。

ムーバブルフレームとは機体の装甲や武装を、機体の骨格である基本構造(フレーム)から独立させる仕組みのことである。

これにより、機体の装甲や武装に機体自体の運動性が制限されないため、可動域が増えたことで従来の機体に比べ運動性が向上、フレームと装甲や武装が独立しているので、メンテナンス性も向上した。

一方、可動域が増加したことで、パイロットによるMSの動作制御の負担や機体の関節の摩耗が増えたため、機体の安定性が低下した結果、グリーンノアでガンダムマーク2の墜落事故が起きるなどのデメリットもあった。

このデメリットをエゥーゴでは機体の関節の偏摩耗検知機を導入したことで、ガンダムマーク2は安定して稼働することができるようになった。

さらにZガンダムに使われたムーバブルフレームはマーク2のものを改良したものである。

強度を増した上にコピーが簡単にできてしまうため、Zガンダムに使われたムーバブルフレームの基本構造は、以後のMS設計においても基礎になっていったのだった。

ちなみに機体の装甲強度の維持とパイロットの保護を兼ねたガンダムの「コアブロックシステム」はマーク2には直接使われていないが、ムーバブルフレームの思想の根本にあるため無関係ではない。

詳細不明ではあるが、こうした試みはマーク2の先行機である、試作0号機の時点で導入されていたものとみられる。

 

ウェイブライダーとZガンダム

ウェイブライダー形態(左)とバイオセンサーを発動したZガンダム(右)

またZガンダムのみの特徴として、マーク2から存在していた装甲脆弱性を解決したことによるウェイブライダーへの変形機能や、パイロットの脳波制御で機体のコントロールを補助し追従性を向上させるバイオセンサーの搭載が見られる。

特にバイオセンサーは搭乗者のカミーユ・ビダンのニュータイプ能力に反応し、Zガンダムは超常現象を発揮する。

敵のビーム兵器の攻撃を弾き、Zガンダムのビームサーベルが巨大となり、ヤザン・ゲーブルのハンブラビを瞬時に真っ二つにし、シロッコのジ・Oを制御不能にしてしまうというとんでもない現象を引きを超すのだった。

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まとめ

ガンダムマーク2とガンダム、試作0号機、Zガンダムを比べてみたがその違いとして次のことが言えるだろう。

  • ムーバブルフレームを全身に導入したガンダムマーク2(ティターンズ)の時点で、機動性が向上したが、安定性にかけたものであり、それをエゥーゴが改修することで本格的な稼働に耐えられる機体となった。
  • ガンダムと比較するとマーク2は装甲が貧弱だが、ムーバブルフレームのおかげで、運動性や総合的な性能は強化されている。
  • 試作0号機と比較すると、マーク2よりも高性能だが、強化人間の様なパイロットでなければ操縦が難しく、戦闘継続力も低い。
  • Zガンダムと比較するとあらゆる面で高性能であり、ムーバブルフレームもさらに改良され以後のMS開発の基礎となったが、高性能ゆえに高コスト、整備性が低く量産には不向きな機体となった。
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