前回、主観(著者自身が知らないという基準)に基づき、マイナーだと思うMSについてまとめたが、今回はその第2弾である。
ガンダムシリーズのマイナーな機体11選
- ガンダムアストレイレッドフレームマーズジャケット
- ギガンティック
- ジムスナイパーEX
- レイド
- ハイパーゴッドガンダム
- クラスターガンダム
- クラブマン
- MIP-X1
- ドルメル
- ガンダムデスサイズギルティ
- グリフォン
①ガンダムアストレイレッドフレームマーズジャケット
登場作品は、機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズ『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY』より。
もともとはジャンク屋を営むロウ・ギュールの愛機「アストレイ レッドフレーム」が火星に渡った際、「マーズジャケット」と呼ばれる換装パーツで、強化換装した機体であった。
本機の大きな特徴は、ジャケット(換装パーツ)装着前後で、タイプの違う2形態のMSになる事である。
装着時には、重量が増え機動力が低下するが、防御力が大きくに向上し、単機で大気圏突入も可能で、耐熱機能、冷却機能に優れる。
また火星の重力下での運用に合わせ、各部のスラスターの大型化・高出力化が図られている。
上記画像のジャケット分離は、時防御力が低下する代わり、機動力向上し、対MS戦においても大きく有利となる。
しかし、ロウたちが火星から帰還する際、火星居住者のディアゴ・ローウェルに「マーズジャケット」の換装パーツを渡し、ジャンク屋組合が独自に開発したMS「シビリアンアストレイJGカスタム」に装着させている。↓
↑シビリアンアストレイJGカスタムでも同様の使い方が可能で特徴としても同じ。
②ギガンティック
「SDガンダムGジェネレーションZERO」で初登場したゲームオリジナル機体。
アクシズ(ネオ・ジオン軍)の特殊攻撃用試作型MSで、地球侵攻作戦を想定し、戦略核弾頭を搭載する。
このため本機は耐衝撃・熱処理装甲や、核弾頭発射後の緊急離脱用に、全身に大推力のスラスターを備える。
アクシズ内の工場で試作機が完成するものの、ルナツー基地からの核弾頭奪取の失敗や、ダカールの無血占領成功などで実戦配備は見送られた。
主な武装はビームサーベル2本と、ガンダム試作2号機「サイサリス」と同型のアトミック・バズーカ。
ちなみにゲームによっては、サイサリスよりも高性能とされているが、バルカンやシールド防御は出来ず、一長一短の関係。
③ジムスナイパーEX
マンガ『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』に登場したMSで、詳細は不明だが、カスタム機とされる。
背中に装備されている大型のバーニアが特徴的で、超大型MS調査のために木星空域へ2機派遣された。
パイロットは、連邦軍屈指のニュータイプとされ、アムロ・レイの部下である、シマ・八丈と鉄面皮がそれぞれ搭乗し、アムロとジュドー・アーシタのメガゼータの援護や、巨神のデータ分析を行った。
しかしながら、巨神の全方向ミサイルによって、2機とも中破している。
④レイド
日米合作の実写版ガンダム「G-SAVIOUR(ジーセイバー)」に登場したセツルメント国家議会軍の量産型MS。
議会軍上層部のガーノー総督が推進した、MS(有人機)を指揮官とし、無人機であるモビル・ウェポン(MW)を用いて、戦力の増強を行う「モビル・ウェポン計画」則り開発された。
※「G-SAVIOUR(ジーセイバー)」では、MS=有人機、無人機=MWという使い分けがされているようだ。
有人用にはコクピットブロックが追加されている。
機体色は緑で、白い雪原迷彩バージョンもある。
またレイドは有人機の他にAIが搭載された無人機も存在している。
ちなみに本機は、モビル・ウェポン (MW) 「レイ」の発展型である。↓
↑MW(無人機)の「レイ」。画像はブースターを装備したもの。
なお、「レイ」はMSもMWも外見に違いはない。
⑤ハイパーゴッドガンダム
コミックボンボン増刊号『機動武闘伝Gガンダム外伝“ザ・ネクスト・ジェネレーション”』に登場した、ネオジャパン製のMF。
搭乗者はドモンの一番弟子ユウゴ・カガミで、ゴッドガンダム同様、スーパーモードへの形態変更が可能。
作中では、テンロウガンダムやブラックガンダムと闘った。
⑥クラスターガンダム
クラスターガンダムは『機動戦士ガンダムF90』、『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91 第二章 クラスターガンダム編』に登場したMS。
本機Yタイプ(ヤングスタータイプ)のミッションパック(ガンダムF90に用意オプション群の総称。)である。
コア・ブロック・システム実現の為製造された。
開発元のサナリィからは、未完成のガンダムF90の3号機のパーツをベース開発したとされており、一般に、クラスターガンダム=ガンダムF90IIIと言われている。
しかし、一説にはガンダムF90IIIは X, Y, Zタイプのベース機だとも言われている。
また本機も他のガンダムF90と同様、従来のミッションパックも取り付け可能となっている。
特徴的な面としては、武装では多数のビーム兵器を搭載し、「メガビームバズーカ」は後に連邦軍に正式採用される程、高い評価を得た。
この他、手持ち式のビームシールドや、バイオコンピューターの搭載、さらには『機動戦士ガンダムF91』で見られた質量のある残像が見られたとも言われている。
⑦クラブマン
1981年月刊OUTが発刊した別冊『ガンダムセンチュリー』を初出典とするMS(モビルワーカー)。
史上初のMSであり、その兵器カテゴリーの基礎を作った機体である。
このことから、単に「モビルスーツ」、「モビルスーツ1号機」、「新型兵器1号」とも呼ばれる。
ジオン公国軍の「ミノフスキー粒子散布下における新型機動兵器」という要求を受け、ジオニック社が開発し、宇宙世紀0073年に完成。
⑧MIP-X1
外惑星資源開発ポッドと航宙戦闘機を融合させたような機体であり、MIP社のが開発した。
ジオニック社のクラブマンとのコンペティション相手であったが、クラブマンが既存の宇宙戦闘機、陸戦兵器を凌駕する性能を発揮したためその座を譲ることとなった。
⑨ドルメル
対戦型格闘ゲーム『機動戦士ガンダム EX REVUE』に登場するMS。
ゲームではラスボスとして登場し、ア・バオア・クーの舞台でプレイヤーと戦うことになる。
本機の開発には、パイロットのラムイコ・シュタイン(RAMUICO SHUTEIN)が関わっており、極秘裏にア・バオア・クーで全2機が建造された。
なお1号機は赤、2号機は紺色のカラーリングで、 2号機は反地球連邦組織「シン・フェデラル」に運用されていたという。
本機の完成度は高いものの、戦線投入が終戦直前、宇宙世紀0079年12月31日であり、戦果を上げることはなかった。
ある種ゲルググ以上に残念な機体。
ドルメルの武装は以下の5つ。
- 肩のスパイクで突進する「ヒートパイル」
- 両腕から放つ高い連射性能のビーム弾「マルチランチャー」(発射部はビームガンを兼ねるビームサーベル)
- 両足つま先内蔵の短いビームサーベル「トゥビーム」
- キック攻撃毎に刀身が形成される必殺技『鋼脚烈風斬』
- 両肩部と胸下部に内蔵された「ミサイルポッド」
また、マンガ『機動戦士ガンダム カタナ』では、反地球連邦組織「シン・フェデラル」仕様の青い機体が登場した。
同組織の首領・スパーダ公に扮するリチャード・グレイソンの専用機となった。
なお、リチャードが強化人間手術を受けるのに伴い、機体も精神感応AIシステム「妖刀」を移植し改良した「ドルメル・ドゥーエ」へと改修された。
⑩ガンダムデスサイズギルティ
マンガ『新機動戦記ガンダムW〜ティエルの衝動〜』に登場。
ガンダムデスサイズヘル(EW版)をベースに、デスサイズヘルの量産機として開発された、格闘戦重視のMS。
全身にプリズム粒子コーティングが施され、標的から見た角度に対してのみ、装甲の構成面レベルで自機の姿を完全に消すことができる。
搭乗者は元OZのパイロットのセミスで、作中では戦闘中に小破するものの、偶然その場に残存したMSのパーツを用いて「ガンダムデスサイズギルティカスタム」として改修した。
なお「ガンダムデスサイズギルティカスタム」は、肩部に増設されたショルダークローおよびビーム砲により、射撃戦にも対応可能となっている。↓
⑪グリフォン
近藤和久のマンガ版『機動戦士Ζガンダム』に登場したマラサイの性能向上を施したMS。
パトレイバーに登場する方ではない。
既にマラサイは旧式化していたが、バーザムと同等の性能まで、底上げをおこなった機体である。
右肩のシールドはスパイクアーマーに、ビームライフルもより大型のものを装備したり、頭部はモノアイ・タイプからガンダム状ツインアイ・タイプに変更されている。
作中ではメールシュトローム作戦においてオリジナルキャラクターのドルク大尉らが搭乗する。
まとめ
マイナー(著者が知らないだけ)のMSを紹介したがいかがだっただろうか?
パーツ装備時にはとてもガンダムに見えない「ガンダムアストレイレッドフレームマーズジャケット」や、ドモンの弟子の乗機する「ハイパーゴッドガンダム」など映像化されている作品のその後を描いたモノが多く楽しい。
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特に日米合作のガンダム「G-SAVIOUR(ジーセイバー)」があったのは知らなくて驚きだった。
こちらはケツアゴのシャアが登場する、
「GANDAM 0079 THE WAR FOR EARTH 機動戦士ガンダム 実写 Macintosh」よりはマシだと思うので安心である。
機動戦士ガンダムの登場人物にビジュアルが似ていなくても、美人なセイラ(画像は長澤まさみだが、残念ながら登場しない)とか出てくれれば、評価できる作品だったのに……。
今後も機会があれば、紹介していくつもり。