「最強」、その響きは魅力的であり、このブログにおいても、「最強な○○」は幾度も取り上げてきた。
しかし最強のロボットが存在するならば、必然的に「最弱」なそれも存在することは避けることができない。
そこで今回は独断と偏見でロボットアニメの最弱ロボを決めたいと思う。
- ボール
- AT(アーマード・トルーパー)
- ダイガード
- ボス・ボロット
- コロ助
最弱ロボット候補はこれだッ!!
①ボール

機動戦士ガンダムのボール
言わずと知れたガンダム界最弱、鉄の棺桶、機動戦士ガンダムよりボールだ。
パイロットなら誰しも乗りたくない、「あれに乗るくらいなら旧型の戦闘機の方がましだ!!」と言われたとかいないとかの酷評ぶりの機体である。
現実の宇宙ではこのボールのデザインは一番実用的だとか、ゲームでも支援機として遠距離からの攻撃では使えるのだが、ザクに蹴り飛ばされ爆発とか、巻き込まれて爆散とか、とにかく扱いがひどい。
中には乗りこなすパイロットもいるが、性能面ではやはり泣けるほど弱い。
②AT(アーマード・トルーパー)

装甲騎兵ボトムズより、AT(アーマード・トルーパー)
「ボール」同様、「鉄の棺桶」と言われており、この機体のエネルギーである「ポリマーリンゲル液」は揮発性が高く攻撃が被弾しようものなら、すぐに大爆発を起こしてしまう。
手持ちの銃などの攻撃も貫通するほど装甲も薄く、パイロットの生存性など考えられてはいない代物だが、生産性に優れた名機でもあり、画像の「スコープドック」をはじめ、様々なATが生産されていった。
やはりボールとATどちらかに乗れと言われれば、まだATの方が生存性ある気がする……。
③ダイガード

地球防衛企業ダイガードよりダイガード。
『地球防衛企業ダイガード』よりダイガード。
突如現れた謎の物体「ヘテロダイン」に対抗する為作られたスーパーロボットで、半官半民の企業・株式会社21世紀警備保障が保有している。
作中では徐々に改修を進め強くなっていくが、序盤ではトタン板並の装甲(スパロボでは装甲値200とあり得ないしょぼさ)、移動に輸送機と組立人員が必要、貧弱すぎて腕がもげるなど、有り得ない貧弱さだったが、徐々に登場人物たちと共に強化されていく所が魅力でもある。
スパロボでは「最強の補給機能付きのロボ」とも呼ばれている。
また機体だけでなく、整備費用や始末書、株式会社21世紀警備保障の重役の判断など、現実的な意味で制約になるものが多いため、必然的に弱くならざる負えないロボットとも言えそうだ。
④ボスボロット

マジンガーZシリーズのボスボロット
画像出典:YouTubeより
自動車のスクラップ等のガラクタで作られた、元祖本物のゴミロボット。
パンチをすれば腕がもげる、水の中では溺れるなど弱点は枚挙しきれない。
スパロボでも長らく「弱いロボット」の代名詞であり、その弱さから修理費10と破格で使い捨てが可能であり、「自爆」はお家芸となっていた。
(ダイガードと同じく補給装置要員なので便利でもある。)
しかし、ボロットの中には和風な居住スペースがあったり、非常に表情豊かであり、時には味方のピンチを救う場面もあったりと、「なんだかんだ愛されているロボット」であり、そのポテンシャルは実は計り知れないものがあると言えよう。
⑤コロ助

『キテレツ大百科』のコロ助(左)。
『キテレツ大百科』よりコロ助。
頭・手にゴムまり、体に風呂おけ、腕に掃除機のホース、体の一部に路面電車の部品を用いて作られたカラクリロボットであり、ロボットの強度という点ではこれまで紹介してきたロボットの中で最弱と言わざる負えない。
もちろん戦闘用ロボットではないし、搭乗タイプロボットではないので一概に比較できるかと言われると微妙だが、やはり素材的な意味で選びたくなった。
スペック的にも残念ながら、同じ藤子作品のドラえもんには劣るし、戦闘力も秘密道具が使えないので負けてしまう。
モブキャラの搭乗するロボット
番外編としてこれを上げたが、ロボットアニメにおけるもはや、宿命である。
上記で取り上げたロボット達に限らず、主人公機より高性能な機体に搭乗していようと、「モブキャラである」という事と、「主人公たちより活躍はできない」という暗黙のルールがある為、すぐにやられてしまう。
モブキャラが悪いのではない、モブキャラに厳しい黒幕(誰とは言えない)がこの悲しい宿命を作り出しているのだ!!
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まとめ
- 最弱のロボットの要素には「しょっぱい材質で作られていること」と「どこか愛嬌があること」が共通しているようだ。
- モブにも優しい世界こそが、ロボットの強さを上げる方法なのかもしれない!?
(それだと主人公たちの立場がなくなるから有り得ないが)


