のび太の人類補完計画の概要
のび太の人類補完計画は、2009年、さしみ氏による創作作品で、『新世紀エヴァンゲリオン』の世界観に『ドラえもん』の大長編を組み合わせたような作品である。
2013年に完結し、全十話、序・破・Q・Ⅱの4章に分けられている。
絵はドラえもんを読んでいるのとそん色ない程『ドラえもん』らしさがありながら、ストーリーはエヴァの要素・ドラえもんの要素を上手く引き出し展開させた内容になっている。
エヴァは欝展開があり、見た後「……。」と何も言えなくなるような気分になることもあるが、「ドラえもん補正」が良い演出を果たしており、後味もすっきりなので、「安心して見れる作品」であり、pixivより閲覧可能。
のび太の人類補完計画のあらすじ
ある日TVで「新世紀エヴァンゲリオン」を見たのび太は「もしもボックス」を使い、「自分がエヴァのパイロットになった世界」を願うことにする。
翌日、のび太の願いは叶い、エヴァのパイロットとしてエヴァンゲリオン初号機に乗ることになるが、乗るはずの初号機はなんと!ドラえもんになっていた。
ドラえもんがエヴァ初号機となったため、自由に動けず、ドラえもんの秘密道具も使うこともできない。
そんな中のび太が元の世界に戻るためには、エヴァの世界で極秘裏に行われていた、自分の望んだ世界にする計画「人類補完計画」を成功させるしかないことを知る。
エヴァの物語通り、迫りくる使徒を撃退していくが、エヴァの世界にいるはずのないのび太たちがいることで、本来の歴史が狂い始めていたのであった……。
のび太は、人類補完計画を完遂し、元の世界に帰れるのであろうか…?
こんな感じである。
序:第壱話「使徒、襲来」前篇より
↑何気なくつぶやいたドラえもんの一言が、後にとんでもないことに!!
良く考えたらのび太のママ(の中の人)は葛城ミサト(の中の人)と同一人物だから、エヴァの世界への誘導係にぴったし。
もしもボックスの効果で、ネルフの人がのび太を迎えに来た。
↑知っているはずのないことを、エヴァの世界に来て興奮して喋ってしまうのび太。
気持ちは分かるが、ミサトからは胡散臭く思われてしまった様子。
↑使徒に対してミサイル攻撃をしている様子。真剣なシーンなのだが、どこかシュールで、和む。
↑緊迫した雰囲気の中攻撃!な感じだが、この作品では良い意味で、それをぶち壊している。
↑エヴァンゲリオンの第4のパイロット「のび太」をモニターで見ながらの会話。
のび太のモニターへの映り方がいかにも「ドラえもん」の、のび太らしさがありそれっぽい。
エヴァンゲリオン初号機(ドラえもん)の姿を見たのび太の発言。
のび太の言っていることは最もなのだが、ドラえもんの姿をしたそれは「エヴァンゲリオン初号機」という認識の世界なのだから、クレイジーだと思われている様子。
違う作品同士を違和感を上手く無くしている演出が見事である。
(スパロボなどでは毎回クロスオーバーばかりだから、あれだけ世界観の違うものばかりを上手くまとめ上げるライターさんはさすがである。)
エヴァンゲリオン初号機(ドラえもん)にエントリープラグが挿入されるシーン。エヴァ本来なら
首のあたりから挿入するが、初号機(ドラえもん)は鼻から。どうしてこうなった…。
鼻から注入するタイプの鼻薬じゃあるまいし。効果音も「ガッ」とあるから相当強引に押し込んだ感がある。
ドラえもんの鼻に恨みでもあるのだろう。きっと。
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まとめ
と、1話前篇を見ただけでも突っ込みどころ満載な部分が多いが、話としてもちゃんと成立し違和感なく楽しめる作品である。
ニコニコ動画でも静止画にBGMが付いたバージョンや、フルボイス版のこの作品が公開されているので気になる方はぜひ見てみて欲しい!!