逆襲のシャアでアムロがZガンダムとZZガンダムに乗れなかった理由とは?
逆襲のシャアでアムロは、5thルナ阻止の際はリ・ガズィ、アクシズ落下阻止の際はνガンダムで出撃するが、その中でカミーユやジュドーが搭乗したZガンダムやZZガンダムの姿はなかった。
しかしアムロ自身はZガンダムの性能を高く評価しており、Zガンダムを配備することを望んでいたが、結果としてかなうことはなかった。
その理由としては、地球連邦政府が意図的にZガンダム、ZZガンダムを隠したことがあげられる。
地球連邦政府がZガンダム、ZZガンダムを隠した2つの理由
- 理由1 連邦政府はニュータイプを恐れているから。
- 理由2 象徴としての「ガンダム」の存在も怖いから。
理由1 連邦政府はニュータイプを恐れているから。
地球連邦政府は地球からコロニーを統治する権力機構を確立しているわけだが、この統治の不安材料としてジオン・ダイクンのコロニー独立主張やニュータイプ論がある。
このダイクンの理想論を歪曲して利用したのがザビ家であり、そこからジオン公国の宣戦布告、一年戦争へと続く連邦政府への抵抗が始まっていったのである。
結果的には1年戦争は連邦の勝利に終わったものの、連邦政府としては自身の権力機構に手ひどい傷を負ったのは事実。
しかも、エスパーとも思える存在、ニュータイプは連邦軍にも存在した。
それこそが、アムロレイであり、反地球連邦組織エゥーゴのカミーユ、ジュドーといった若者たちである。
また率いていた歴代の戦士たる、ブライトノアも連邦政府からすれば、ニュータイプであり、「いつか、組織だって連邦政府に害をなす存在として立ちはだかるのでは?」連邦政府は恐れていたのである。
その恐れの表れとしては、機動戦士Zガンダムでアムロが軟禁されていたり、ブライトが輸送船の船長に追いやられたりといったところで見られる。
理由2 象徴としての「ガンダム」の存在も怖いから。
ガンダムというものも連邦政府は恐れていた。
初代ガンダムこそ連邦で製造されたものではあるが、ニュータイプであるアムロレイとガンダムの戦果は目覚ましいものであり、Zガンダム、ZZガンダムも「ガンダム」の名に恥じぬ戦いぶりであった。
つまり、「ガンダム」とは、ジオン・ダイクンのニュータイプ論を、アムロやカミーユなどを通して可能性を具現化した存在であると地球連邦政府は認識し、「ニュータイプのシンボルとしてガンダム」を心底恐れ毛嫌いしているのである。
なぜリ・ガズィやνガンダムはロンドベルに配属された?
ZガンダムやZZガンダムが連邦政府に封印されアムロは乗ることができなかったが、Zガンダムの系統であるリ・ガズィやガンダムであるνガンダムは、なぜロンドベルに配属されアムロは搭乗することができたのだろうか?
リ・ガズィはZガンダム量産計画の試作機として製造された機体だが、サイコミュ兵器がなかったため問題なかったのだろう。
νガンダムに関しては開発を進めていく途中で、アムロのサイコミュ兵器を搭載するといった提案を含んで完成にこぎつけている。
このことから連邦政府としては、完成した機体をしっかりと評価できる環境があれば、νガンダムにもZガンダム、ZZガンダムと同じ匂いを感じ取り、取り上げようとした可能性は否定できない。
だが、逆シャア劇中ではνガンダムは完成してすぐに実戦投入となったし、戦闘終了後はアムロともどもνガンダムは行方不明となってしまった以上、連邦政府としても関与しようがないのだろう。
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まとめ
- 地球連邦がZやZZを隠してしまったから、ロンドベルのアムロの元に配備されることはなかった。
- 連邦政府としてはリ・ガズィやνガンダムはグレーゾーンな存在で実態を知らなかったから許された。
- 連邦政府の危惧は閃光のハサウェイで実現してしまったのかも。