食玩とは、食品玩具の略で、「おまけとして玩具」を付けた「食品」の総称である。
つまり、食品の「おまけ」に玩具が付いたものであり、食品が「主」、玩具が「従」の関係にある。
しかし、プレミアムバンダイからは、そんな常識を破壊する(という名の見当違いな?)商品が発売されることとなった。
画像は全てhttps://p-bandai.jp/より
食玩「機動戦士ガンダム ユニバーサルユニット ガンダム試作3号機 デンドロビウム」発売!
2016年11/25より予約可能で、プレミアムバンダイで、上のタイトルにある通りの商品が発売される。
(発送は2017年3月の予定)
価格は税込み19,224円で、全高21cm、全長58㎝という大きさを誇る。
食玩の「食品」(の定義)にも該当することもある、500mlペットボトル(飲料)と比べても、ステイメンをはるかに超え、デンドロビウムの大きさには敵わない。
(2万円近くすることもあってか)デンドロビウムは細部まで精密に再現され、長身のメガ・ビーム砲や大推力スラスターなどの形状はもちろん、
大型ビーム・サーベルを装備したり、Iフィールド・ジェネレーターの使用状態も再現可能。
また、ウェポン・コンテナは開閉可能で、マイクロミサイルをはじめとして様々な武装を搭載しているようだ。
このデンドロビウムの2つの問題点
普通のガンプラと考えれば、「彩色済み」であることも踏まえると、
(ガンプラ素人の著者の目には)値が張るとは言え、迫力があり(値段相応な)魅力的な商品だと思う。
しかし、「食」玩としてはこの商品に疑問を呈さずにはいられない。
このデンドロビウムの「おまけ」として、食品はガム3個が付属するそうであり、もはや食玩ではなく「玩食」と成り果てているのだ。
ガムの大きさ、味などは不明だが、玩具の方に手に注力しすぎて、「食」があまりにも手抜きである。
これに対しては流通の問題があり、「お菓子の流通ルート」の方が影響が大きいからだとも言われているらしいが、
それでもどうかと思う。
さらに一応「食玩」としての発売であることから、噂ではコンビニに「配備される」という。
それはそれでインパクトがあり、コンビニの売り上げにもつながるだろうが、
「ガンプラのおまけにガムを付けた」と正直に宣伝した方が潔いのではないだろうか。
(ク〇ス「バン〇イ、あんたちょっとセコイよ!」)
もう1つ不満な点は、ここまでの完成度を誇りながら、パイロットのコウ・ウラキが付属されていない事だ。
プレミアムバンダイのホームページを見る限り、彼の姿は見当たらず、ショボイ飴玉みたいなガムがあるだけではないか!
(↑の画像の透明な小さい袋に入った白い物体がガムだと思われる。)
言い換えれば、コウ・ウラキは、おまけのガムほどにもバンダイからは「価値がない」と思われ、省かれたのである。
確かに彼はニュータイプではないし、ニンジンは嫌いだし、中の人はヘタレ王子を演じている。
それでも、これだけの操作が難しい機体を、(薬物投与したとはいえ)すぐに乗りこなし、デラーズ・フリートのエース相手に奮戦したではないか。
画像出典Twitterより
それなのに「ガムにも劣る扱い」とはどういうことなのだ。あまりにもひどい。
(これがアムロだったらそうはならないはずだ。たぶん)
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まとめ
・約2万円の食玩デンドロビウムのクオリティは値段相応で悪くないが、もはや「食玩」ではなく、主従の逆転した「玩食」。
・ガムにも劣るパイロットの扱いは「酷い」の一言。ガム2個削ってでもウラキをつけて欲しかった。