サイコザクが赤い5つの理由とは?
ダリルローレンツの搭乗する「サイコザク」は、イオフレミングのフルアーマー・ガンダムのライバルとして、死闘を繰り広げるが、よくよく考えてみると、「なぜ赤く塗装している」のかわからない。
赤と言えばシャアだが、その辺りを少し考えると以下の5つの理由が思い浮かんだ。
- 理由①シャアを連想させるため
- 理由②プロパガンダ的側面から
- 理由③機能性重視のため
- 理由④サンダーボルトの作者の趣味のため
- 理由⑤士気を上げるため
理由①シャアを連想させるため
エースパイロットであるシャア・アズナブルが来た!と連邦兵に思わせ、萎縮させるのが狙いかもしれない。
実際「機動戦士ガンダムMS IGLOO」で、ビグラングが出撃した際、連邦はシャアだと誤認していたから、あり得ないことはないだろう。
(最もシャアザクは赤というよりサーモンピンクだが。)
またシャアはニュータイプだから、ニュータイプもどきの機体という意味も込められているのかもしれない。
いつもガンダムにビビらされるジオンだから、仕返しもしたかったのだろう。
ちなみに、ムーア同胞団のジムキャノンなどは、イオ(ガンダム)の囮になるため派手に塗られたという訳がちゃんとある。
(配色的にはオリジナルと変わらない。)
理由②プロパガンダ的側面から
連邦のガンダムの色が白を基調とした、戦闘兵器としてはやや派手な色なのは、同じ連邦軍内への宣伝を狙っていたためだとされている。
(本音はもちろん玩具化する際、売り上げを伸ばすためという大人の事情だが)
リビングデット師団は実験部隊的側面も強いから、上層部などへのアピールの為に、赤く塗装しているのかもしれない。
理由③機能性重視のため
宇宙空間では、赤色は迷彩効果が有るとも言われているらしいので、高機動でサイコザクが敵艦隊に奇襲をかける事を想定するなら、赤く塗装するのは効果があるかもしれない。
最も、サイコザク、リビングデット師団の場合、防衛任務が多そうだから、待ち伏せして襲うという戦法が多そうである。
しかしその場合でも、不意打ちできるだろうから効果はあるに違いない。
理由④サンダーボルトの作者の趣味のため
『ガンダムサンダーボルト』作者の太田垣氏は、MSV好きであり、フルアーマ―ガンダムと高機動型ザクの二大巨頭対決が描きたい旨を述べている。
(『機動戦士ガンダムサンダーボルトMSイラストレーションズ』より)
その為、シャアザクと言うよりは、MSVに登場した「ジョニー・ライデン専用高機動型ザクR2」へのオマージュとも考えられるのだ。
そう考えると、サイコザクの色は「赤」というより「紅」であるから、「真紅の稲妻」の異名を持つライデンを参考にした可能性は高いといえる。
ちなみに、フルアーマー・ガンダムのカラーは『プラモ狂四郎』のオマージュとのこと。
理由⑤士気を上げるため
『ガンダムサンダーボルト』のストーリー上考えれば、この機体に師団の命運が掛かってるため、戦意向上の意味があるのかもしれない。
歴史上そういう例はいくつもあるし、決して不自然な理由でもないだろう。
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まとめ
作中ではサイコザクが紅い理由は語られていないが、今回考えた理由のいくつかは当てはまると思われる。
いずれにしても、いろいろ考えられるのが「ガンダム」の魅力に違いない。