マフティーダンス(連邦に反省を促すダンス)とは?元ネタは何か?
以下では閃光のハサウェイのネタであるマフティーダンス(連邦に反省を促すダンス)について次の構成で述べていく。
- マフティーダンスの概要
- マフティーダンスの元ネタ「The Pumpkin Dance」
- マフティーダンスの重要なキーワード「やっちゃいなよ!そんな偽物なんか!」
- 連邦に反省を促すダンス(マフティーダンス)の使用例
- マフティー構文を使用した連邦に反省を促すダンス
①マフティーダンスの概要
マフティーダンスは別名「連邦に反省を促すダンス」とも呼ばれる、映画「閃光のハサウェイ」から生まれたネットミーム(MAD動画)である。
映画閃光のハサウェイのテーマ曲であるAlexandrosの閃光の音楽に合わせ、カボチャ頭の黒タイツの人が、謎のくねくねダンスを踊るというシュール極まりない動画がYoutube等に投稿されたことがきっかけで爆発的な広まりを見せた。
このカボチャ頭と閃光のハサウェイの関連としては、閃光のハサウェイの冒頭シーンに登場するテロリストのリーダー「偽マフティー」の行った変装が連想されることによる。
偽マフティーは、ハイジャック犯のリーダーで、主人公ハサウェイやヒロインのギギ、地球連邦政府関係者の乗るシャトルの乗客を人質に、活動資金の調達のをする際の身バレ防止の変装のため、カボチャ頭の変装をしており、緊迫したシーンで登場する。
下はマフティーダンスの1時間耐久動画
②マフティーダンスの元ネタ「The Pumpkin Dance」
一方、カボチャ頭のダンスの元ネタ自体は、「The Pumpkin Dance」と呼ばれている。
2006年、アメリカ、ネブラスカ州オマハの『KXVOチャンネル』の夜のニュース番組で、コメディアンのマット・ガイラー(Matt Geiler)が番組の尺稼ぎのため、ゴーストバスターズのBGM合わせて即興で踊ったダンスを撮影したものである。
またマット・ガイラーは2017年(当時42歳)にダンスのオーディション番組「American’sGot Talent」にも「踊るパンプキン」として出演した。
動画によれば、彼は19歳の時にニューヨークでダンスと出会い、「ダンスこそ我が人生」、「夢はダンスの限界を超える事」と語っており、ダンスへの情熱が見られる。
また「今までそれは一攫千金だった。だけどこの数年で変わった。目標はこのダンスの喜びを広めて前衛舞踊として確立する事だ。」 とも述べており、立派な夢を持っている。
オーディションで踊るパンプキンはダンスを披露したが、4人の審査員の評価は真っ二つ分かれた。
「面白い」という高評価と「馬鹿馬鹿しい」と低評価だ。
しかし、パンプキンのキャラクター性が評価され、審査員の判断が変わったことで次のステージに進むことができたのだった。
ガウマン「(夢を実現することを)やってみせろよ!パンプキン!」
マフティー「(お前なら)なんとでもなるはずだ!」
そして、Alexandrosの閃光、偽マフティーのカボチャ頭、マット・ガイラーの謎ダンスの3つが奇跡的に組み合わさったことで、マフティーダンスは完成したのだった。
↑当然、踊るパンプキンのオーディション動画をマフティーダンスにした動画も存在する。
この連邦に反省を促すダンスは、日本だけでなく、世界中でも広がりを見せ、中国版ニコニコ動画である(ビリビリ動画)などにも転載されている。
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③マフティーダンスの重要なキーワード「やっちゃいなよ!そんな偽物なんか!」
やっちゃいなよ!そんな偽物なんか! pic.twitter.com/TnKciJtYDE
— しらとり(skebください) (@yy_108109) May 14, 2021
「やっちゃいなよ!そんな偽物なんか!」というセリフは、閃光のハサウェイのヒロインギギ・アンダルシア(cv上田 麗奈)が、偽マフティーがハイジャックする状況に対し、本物のマフティに所属する(ハサウェイ)に対して言ったセリフである。
マフティーダンスの動画ではこのギギのセリフを流しつつ、『The Pumpkin Dance』のダンス部分を高速再生するというMAD動画が投稿されたことで、ニコニコ動画がでブームが爆発した。
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このため投稿されている動画には、「やっちゃいなよ!そんな○○なんか!」という動画タイトルでマフティーダンスの動画投稿されることも多い。
↑「踊っちゃいなよ!そんな偽物なんか!」3人に分裂して反省を促すダンスを踊ってみた。
↑「やっちゃいなよ!そんな三味線なんか!」三味線でマフティーダンス弾いてみた。
↑偽マフティー(被り物)の末路。
偽マフティーのカボチャ頭がいろんな壊され方をする中で閃光が流れる動画。
動画冒頭でクェスパラヤの「やっちゃいなよー」というエコーがかかるボイスが周囲に響き渡るのが地味にツボ。
偽マフティーの末路↑
カボチャ頭から泡が噴き出すという海外の動画を組み合わせたものだが、カボチャ頭というだけでダンスでも何でもなく、閃光の勢いで作られている。
↑変顔のハサウェイ
もはやカボチャ頭もハサウェイも全く関係ないショートムービーだが、変顔に変顔で返しつつ、閃光が流れるという一連の流れでなぜか見てしまう中毒性がある。
④連邦に反省を促すダンス(マフティーダンス)の使用例
この連邦に反省を促すダンスに関連してYoutubeなどでは「○○に反省を促すダンス」といった関連動画が無数に作成されるのだった。
特に作成される動画では、「鳴らない言葉をもう一度描いて 赤色に染まる時間を置き忘れ去れば 哀しい世界はもう二度となくて 荒れた陸地が こぼれ落ちていく 一筋の光へ」というAlexandrosの「閃光」のサビ部分が使用されることが多い。
以下はその一例。
江戸政府(幕府)に反省を促すダンス↑
↑切り絵で反省を促すダンス。
↑鉄血のオルフェンズでネタにされたオルガ・イツカとマフティーダンスの奇跡のコラボ。
↑柚葉に反省を促すダンス
ゆっくり茶番劇の商標登録に関する問題に反省を促すダンスとなっている。
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⑤マフティー構文を使用した連邦に反省を促すダンス
↑はマフティー構文を使用した連邦に反省を促すダンスの代表例、こちらもオルガとコラボしている。
マフティーダンスの中には、マフティー構文を使用したダンスも多く存在してる。
- マフティー構文の概要
- マフティー構文の元ネタ「はちみー冬優子マフティー構文」と使用例
マフティー構文の概要
マフティー構文とは閃光のハサウェイの予告PV2での、登場人物の発言をつなぎ合わせて作られた文章の構文(を用いた動画群)である。
何かのセリフを言う時に、以下の4つの流れにより、汎用性の高いネタ構文を作成することができるのだ。
- 誰かが、何かを決意するor拒否する。
- マフティーの一員、ガウマン・ノビル(cv津田健次郎)の「やって見せろよ、マフティー!」
- マフティーのリーダー、ハサウェイ・ノア(cv小野賢章)の「なんとでもなる筈だ!」
- 連邦のMSペーネロペーのパイロット、レーン・エイム(cv斉藤壮馬)の「ガンダムだと!?」
この3つの発言のコンボが決まった後に、Alexandrosの閃光(のサビ部分)が流れるというのがお約束となっている。
<マフティー構文の使用例>
アムロ「アムロ、行きまーす」
ガウマン「やって見せろよ、マフティー!」
ハサウェイ「なんとでもなる筈だ!」
レーン「ガンダムだと!?」
閃光(鳴らない言葉をもう一度描いて~)
など。
マフティー構文の元ネタ「はちみー冬優子マフティー構文」と使用例
なおマフティー構文自体にも上記の元ネタがあり、ツイッターの投稿でウマ娘、ガンダム、アイマスのクロスオーバーした「はちみー冬優子マフティー構文」である。
- ウマ娘のトウカイテイオーが好物のはちみー(ハチミツドリンク)のうたを口ずさみながら歩く。
- アイドルマスターシャイニーカラーズに登場する、アイドルの黛 冬優子 (まゆずみ ふゆこ)は減量中なので、(恐らくプロデューサーに渡された)高カロリーのはちみーを渡され、「バカ!こんなの舐めるわけないじゃない!」と拒否する。
- 冬優子のはちみー拒否に対し、ガウマン「やって見せろよ、マフティー!」
⇒(意訳:はちみーを舐めてみろ!)ハサウェイ「なんとでもなる筈だ!」
⇒(意訳:はちみーの高カロリーぐらい問題ではない!)レーン「ガンダムだと!?」
⇒(意訳:意味不明だが、勢い的なやつ)のセリフ3コンボ - 閃光のハサウェイの主題歌「閃光」のサビ部分(鳴らない言葉をもう一度描いて~)が流れる。
と言うのが一連の流れであり、マフティー構文の元ネタである。
ツイッターの投稿を動画にしたもの↓
これをもとに以下の様な多くのマフティー構文を使った動画が生まれた。
↑ウマ娘、オルガ、マフティーダンス全部乗せの動画である。
↑ウマ娘だけでなく、アムロやブライトなどハサウェイと関係する人物も搭乗するカオスな動画。
↑ハリーポッターのヴォルデモートに反省を促すダンス。
↑閃光のワッカウェイ、FF10のネタキャラになったワッカとマフティーダンスをかけ合わせた動画。
閃光のハサウェイの公式もこのマフティー構文の流れに乗っかり、スマホゲーム「機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE」CMでこのパロディーに乗っかった動画を出している。
せっかくならレーン・エイム(cv斉藤壮馬)の「ガンダムだと!?」も入ってこそのマフティー構文なのでどこかで入れて欲しかった次第。
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マフティーダンスに関連するネタ「悲鳴を上げるな!!神経が苛立つ」とは?
「悲鳴を上げるな!!神経が苛立つ!!」とは映画「閃光のハサウェイ」で、カボチャ頭の偽マフティーがハイジャックしたシャトル「ハウンゼン356便」内で発したセリフである。
Youtubeでは期間限定で閃光のハサウェイの冒頭シーンを公開しており、その中で上記のこのセリフ字幕の空耳ネタが生まれたことが始まりである。
(ネタの該当箇所は再生時間9分辺り)
閃光のハサウェイの作中内で、偽マフティーのハイジャックにおびえる乗客たちの中にはパニックを起こすものもおり、偽マフティーは乗客に「悲鳴を上げるな!!、神経が苛立つ!!」というセリフを言うシーンがある。
しかし、Youtubeで閲覧する際、字幕を設定していると、このセリフの自動翻訳の誤訳が発生し、「悲鳴を上げるな、陰〇が苛立つ」と表示され、爆弾も使ってないのに、とんでもない威力の爆発発現が生まれてしまったのである。(〇は「茎」が入る)
ちなみに2022年10月時点でもこの字幕は修正されておらず、動画は公開されている。
ハイジャック中の緊迫したシーンにおいて偽マフティーのこのセリフは、まじめに言っている分だけ字幕のインパクトが大きく、マフティーダンスやマフティー構文に並ぶ閃光のハサウェイのネタとなってしまったのだ。
「悲鳴を上げるな!!神経が苛立つ」の使用例
ただマフティーダンスの素材としてはいささかシリアスなシーン故か、これを用いた動画はあまり無い様である。
↑偽マフティーが面接を受ける動画、セリフは「神経が苛立つ」の部分しか使われていないが、マフティーダンスの要素は存分に盛り込まれている。
↑偽マフティーが2人登場する動画、もう一人はGジェネ版の偽マフティーであり、映画版の偽マフティーと同じような事を言っているので、セリフの奪い合いになっているというカオスな緊迫感がある。
こちらも「神経が苛立つ」の部分を使用している。
↑偽マフティーが2人登場する動画の制作者が作った別の動画。
映画版偽マフティー、Gジェネ偽マフティー、さらにGジェネのマフティー本人まで登場し、カオスさが倍増している。
↑逆襲のシャアのアクシズ落下阻止のシーンに合わせて、ネオジオンのギラ・ドーガの兵士が「悲鳴を上げるな!!神経が苛立つ」と言っている。
あとは1stのアムロがマフティーダンスを踊り続けるカオスな仕上がりになっている
まとめ
映画「閃光のハサウェイ」自体はシリアスなシーンも多いが、その真剣さがこのマフティーダンスとなった時、逆に面白さを遺憾なく発揮した結果なのだろう。