【0083】コウの月での脱走に残る2つの疑問について考えてみた!!

0083

0083劇中で、コウはガンダム試作1号機を敵との交戦により破損させてしまい、彼自身はショックを受けてしまう。

そんな失意の中、アルビオン隊のメンバーと月面(フォンブラウン)に立ち寄った際、コウはゆくあてもなく夜の月の街をさまようこととなる。

そしてふらりと出会ったのが元ジオン軍人ケリィ・レズナーである。

(余談だがケリィについての記事も参照↓)

【0083】ケリィ・レズナーはなぜヴァル・ヴァロのパイロットだったのか?
ケリィ・レズナーと言えば、『機動戦士ガンダム0083』に登場する元ジオン公国のパイロットであり、一年戦争後は左腕を失った状態で、月でジャンク屋を営んでいた。しかしガンダムを大破させ、凹んでいたコウ・ウラキとの出会いがきっかけでMA「...

コウは彼の営むジャンク屋に寄り、MAヴァルヴァロをケリィと共に修理し、その結果は……。

ともかくケリィとの月面での出会いは、コウを再び戦士として、ガンダムのパイロットとして復帰させるのに重要なシーンだったが、

ここで2つの疑問が浮かぶ。

・コウはアルビオン隊のメンバーと別れ独自に行動したのは「脱走」であり、軍法会議ものなのではないか?

・脱走した挙句、敵テロリスト(デラーズ・フリート)のMAを修理するのは、更に罪状が重なるのではないか?

今回はこの2つの疑問について少し考えてみることにした。

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月、フォンブラウンでのコウの行動から考えると……?

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↑の『データコレクション3 機動戦士ガンダム 一年戦争外伝 』掲載の0083に関する年表によれば、

11月2日にアルビオン隊はフォンブラウンに到着し、11月4日に月引力圏を離脱したとされている。

という事はコウを含んだアルビオン隊のメンバーは「11月3日の丸一日」は「自由時間」だったのではないだろうか?

つまり、11月2日にアルビオンはフォンブラウンに停泊し、コウを含む乗組員はその日の遅くに飲みに街へ向かう。

2日の(夜)遅くアルビオン隊のメンバーは艦へ戻る中、コウは街をふらつきボコボコにされたり、いろいろ悲惨な感じに陥る。

そんな中でケリィに出会いジャンク屋に立ち寄り、なんだかんだするうちに3日は1日中コウと共にヴァルヴァロを修理。

そして徹夜で機体を治した後の4日には、再起したコウはアルビオンへと帰還し、ガンダム試作1号機(フルバーニアン)に搭乗。

戦士として現れたケリィと交戦。

同日、フォンブラウンをアルビオン隊離脱という流れが考えられるのではないだろうか?

そうだと考えれば、コウの連日の様相は、

「自由時間の範疇内での行動であり、多少の問題はあれど、軍法会議ものではない」と判断できそうだ。

ヴァルヴァロの修理について。

画像出典:フォト蔵より

ではケリィのヴァルヴァロを修理したことはどうなのだろうか?

監視カメラなどの物的証拠もない以上、(本当はGPS付きの通信機などは持っているかも?)

コウの(主に)「11月3日の丸一日」の行動を裏付けるのはコウ自身の発言によるものだけであり、

ケリィのジャンク屋には趣味で訪れたこと、ヴァルヴァロの修理については何も言及しなければ、問題行動とされなかったのではないだろうか?

仮に問題行動とされ、軍法会議を要する場合でも、

連邦軍としては一刻も早くガンダム試作2号機の安否を確認したいはずだし、

それが優先事項であるため、「コウの問題行動は一時的に不問」となったのだろう。

そしてそのつけは、デラーズ紛争終結後に余罪追及などを受け軍事裁判で払うことになったというのが可能性として高いのだ。

まとめ

・コウの脱走は「パイロットの自由時間内の行動」にしかすぎず、軍法会議になるほどの問題ではなかった。

・ケリィのジャンク屋を訪れたり、ヴァルヴァロの修理に携わったりしたことは、コウのみぞ知る所であり、

ガンダム試作2号機の追跡任務が優先されたので、「一時的に不問」とされた可能性が高い。

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