鉄血のオルフェンズ 50話【最終回】「彼らの居場所」
前回、オルガの「生き残るための戦い」へ向けてそれぞれの場所で奮起する鉄華団。
そんな中で犠牲も出る中、三日月はオルガとの最後の約束(命令)を果たすため、立ち止まらず進むことを決意する。
(バーサーカーのように戦い狂う、闇落ちを不安視していただけに、ちゃんとオルガの意思は残っており安心であった。)
一方、遅すぎた相互理解を迎えたマクギリスvsガエリオの決着も、マクギリスの死という形で終わりを迎える。
1人勝ちしほくそ笑むラスタル、そして生き残るために戦う鉄華団。
(なんだかんだで生き残った無能イオク様&人間として戦うことを決めたジュリエッタなどなど……)
今回でオルフェンズ2期は最終回を迎えるが、どんな結末が我々を待っているのだろうか?
(最も、我々はただ事の成り行きを見ることしかできないが……。)
オルフェンズ達の居場所をかけた最後の戦いが今始まる!!
正直、こんなに1話1話の展開にドギマギし、振り回され、一喜一憂(へこむことの方が多かったが。)
ガンダム作品もなかなかないのではなかろうか?
ぶっちゃけて言えば、上みたいな感じで安心して見られる予告を提示してくれれば、うれしいのにと思わなかったわけではない。
鉄華団のメンバーにも「希望の未来へレディ・ゴーッ!!」して欲しいと切に願う。
- ①希望と背水の陣。
- ②三日月と昭弘、俺たちはただやるだけだ。
- ③静寂と、禁忌の兵器3度目の登場
- ④悪魔のガンダム、大地に立つ
- ⑤ガンダムの雄叫びと輝き
- ⑥勝者の歴史と忘れ去られし鉄の華
- ⑦少しずつ変わる世界、枯れない鉄の華
- ⑧鉄華団のたどり着いたそれぞれの行き先
- ⑨君のその手には自由を掴む未来がある。
①希望と背水の陣。
遂に、団員たちがクリュセに向けての脱出用トンネルを開通させる。
そんな中ザックは「ハッシュ、待ってるからな」とつぶやくのであった……。
未だ戻らぬ友ハッシュを思い。
OP曲がかかりながら、ギャラルホルンとの戦闘は続いていた。
これまで出番がなかったエルガーも奮戦するがやられ、ユージンは援護をせねばと仲間に命令を出す。
そんな時、三日月は「ユージンも一緒に撤退しろ」
おやっさん(雪之丞)からトンネル班が移動を開始したと通信が入る。
三日月を置いていけないとユージンは反対するが、クリュセについても終わりじゃない。
仕事を果たせと撤退を促すのであった。
一方ダンテも苦戦をしていたが、昭弘が「筋肉隊の仕事だ!!流星隊は下がれ」、と撤退を促し、この戦闘で、三日月と昭弘がしんがりを務めるつもりのようだ。
ああっ。もう言わなくても分かってるけど、、ああ……。
②三日月と昭弘、俺たちはただやるだけだ。
副団長ユージンは無事トンネル隊を指揮していた雪之丞、ヤマギ達と合流し、ダンテも後で合流できた。
そして、皆は三日月と昭弘の合流を信じるのであった。
互いにオルガの命令を守る為に。
戦場に残ったガンダムバルバトスルプスレクスとガンダムグシオンリベイクの2機。
ギャラルホルンのMS隊はじりじりと三日月達を攻めていく中、昭弘も下がれと三日月は通信するが、三日月だけに任せておけるか!と昭弘はその場に残ることを決意する。
そして
「足引っ張らないでね」と三日月
「お前背負って帰ってやらんからな!!」と昭弘は互いに軽口を叩き合い、
「三日月・オーガス」
「ガンダムバルバトスルプスレクス」
「昭弘アルトランド」
「ガンダムグシオンリベイクフルシティ」
三日月&昭弘「行くぞ!」
ガンダムバルバトスルプスレクス、ガンダムグシオンリベイクフルシティは猛攻をかける!!
一方勝利の見えてきたギャラルホルンの兵士たちは士気も下がり、逃げ回り叫ぶ!!「こいつら化け物か!!」
そして(もう出てこなくてもいいよ。)と思ったけど、
イオクサマも負傷しながらMSに搭乗し、味方の士気を上げなければ!!と出撃しようとする。
しかし、ジュリエッタは「まだイオク様の出番じゃねえ!やめとけ!やめとけ!」と彼を制止するのであった。
③静寂と、禁忌の兵器3度目の登場
メリビットも先にクリュセにいたライドと合流でき、彼女はライドを抱きしめ感謝した。
ライドはオルガのことを悔いていたが、シノ、オルガと2大兄貴から繋いでもらったライドの命。
ライドは生き残らなければならない使命が既にあり、彼等の希望である。
一方ザックとチャドさん達も合流を果たし、「まだ三日月と昭弘が戦っていることを伝えるのだった……。」
ああ、ハッシュ……。お前も来るんだよな!!(希望)
そしていつの間にか戦いが続いていた音が止み、静寂が火星に戻った、と思ったその瞬間!!
ラスタル艦隊は禁忌兵器「ダインスレイブ」を持つMS隊による宇宙から火星への一斉砲撃を行うのであった!!
ラスタル「獣を仕留める流儀なんだよこれは」とのこと。
そしてダインスレイブの砲撃は絶大であり、火星の大地を貫いた。
鉄華団の本部を破壊し、あたりかまわず地を破壊するダインスレイブ。
その砲撃が止んだ時。
ガンダムバルバトスにもその一撃は直撃していたのだった……。
④悪魔のガンダム、大地に立つ
ダインスレイブの直撃を受け三日月のガンダムもボロボロとなった。
そんな中三日月は意識をもうろうとさせ、
「俺死んだのかな・・・・?」と意識の中であった。
幼い時のオルガと出会った記憶、彼が(のココロが)生き返った時のことを思い出し、三日月は俺は決まってる!!とガンダムは再びボロボロになりながらも立ち上がる!!!
これにはギャラルホルン兵士も「バカな!!(直撃のはずだ!!)」と大慌てし、
「本物の悪魔だ」と戦々恐々としてた。
そんな時、悪魔を払うためジュリエッタの制止も忘れて、イオク様がガンダムを仕留めるために突撃を掛ける!!
これには思わずジュリエッタも「イオク様め!!」と毒づくが、
(はいはい、イオクサマお疲れ―と内心思ったのは言うまでもない。)
一方バルバトス同様、ダインスレイブのダメージを受けたグシオンの昭弘も、
「死ぬまで生きて命令を果たす」と半身のガンダムグシオンリベイクフルシティでイオク様に対峙する。
⑤ガンダムの雄叫びと輝き
覚醒した三日月もバルバトスに語りかけ、
悪魔の笑みと舌なめずりをして
「まだ止まれない」
「おいバルバトス お前だって止まりたくないだろ?」
「じゃあ行くか~!」悪魔のガンダムは起動した!!
赤い光のそのガンダムは敵をバリ砕いていき、三日月自身も半身の壊れた悪魔。
壊れたロボットのような表情でとにかく破壊しつくすだけであった。
そんな中、ジュリエッタはバルバトスを討つため、イオク様は接近戦でこの裁きを受けろと昭弘に近づく。
そして昭弘はイオクの名前を聞くと、「おまええかかあああああああその名前!!!」マジ切れ。
突っ込んだはいいけど勢いを無くしたイオク様は、
デオチと言わんばかりにグシオンの怪力によりMSのコックピット内で圧縮されつつあった。
「生きてりゃ良いこともあるもんだなあああ。てめえをこの手でやれるしな!!」
とイオクにとどめをさした昭弘だったが、グシオンも大破し昭弘も深手を負っていたこやイオクの攻撃を受けていたこともあり、イオクごときと相打ちで事切れたのであった……。
「いい土産話が出来た」
あきひろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
いくらなんでも、イオクなんかと道連れなのかよぉお……。
一方ジュリエッタは、「大義なんかないよこの戦い。意味あるの!?」とバルバトスと対峙するが、
血だらけのバルバトスの中で三日月は言う。
「そうだな俺には意味なんてない、けど今は、オルガがくれた意味がある。」
「何もなかった俺の手の中に多くのものがあふれてる」
「俺たちはもうたどり着いてた。」
と。
ジュリエッタはこれに問うけど答えはなく、ボロボロのガンダムバルバトスと打ち合いを果たす。
三日月の意識はもう薄れており、本当の居場所を思った時には、オルガと一緒に背を向けて座っていた。
三日月「だろ?オルガ」
オルガ「ああ そうだな ミカ」
そしてガンダムの首が取られ、
「ああまた汚れた、アトラに怒られる」
「クーデリア(一緒に)謝ってくれるかな・……。」
……
……
ガンダムバルバトスは夕日に沈む。
ジュリエッタはMSの剣でガンダムバルバトスの首を掲げ・・・・・・・
高らかにラスタルの威光を、ギャラルホルンの勝利を宣言するのであった・……。
あああああああああああああああっ、
オルガ、三日月・・・・・・・・・。昭弘……。
後半へ続く。
もう前半だけで十分すぎる、もういっぱいいっぱいである。
見れない。見たくない。
でも見届けることが大事なんだと謎の使命感を持ちつつ、続きを著者は見るのであった。
マフティ以来な気がする、ガンダム主人公が死ぬのは。。。。ああ。
それにしても、イオクサマの命と昭弘は釣り合わないだろ。
どうしてこうなったんだ……。
⑥勝者の歴史と忘れ去られし鉄の華
かくして、ギャラルホルンによる青年将校マクギリスファリドの反乱制圧事件「マクギリスファリド事件」は終結を迎えた。
一時は信用が地に落ちたギャラルホルンだったが、紛争早期解決により信頼は回復され、セブンスターズもイオク様達がいなくなったため、合議制の民主体制のギャラルホルンへと体制も変化。
紛争解決の英雄として、ラスタル・エリオンがその代表に就任したのであった。
一方火星に対してのギャラルホルンの支配も徐々に消えていき、後に火星連合が誕生その代表にクーデリアが就任することとなった。
これにはタービンズの影響も大きかったという。
こっそりと?ガンダム・バエルも封印され紛争の爪痕は風化しつつあった……。
「マクギリスファリドの起こした事件の1ページには」
「鉄華団という」
「戦いしか知らぬ子供たちが存在していたことを…」
「そして人々は忘れていく」
「通り過ぎていく」
そして勝者の歴史の陰にうずもれた鉄華団、戦いしか知らない子どもたちの歴史は忘れ去られていく……。
⑦少しずつ変わる世界、枯れない鉄の華
ギャラルホルン代表ラスタルと、火星連合代表クーデリアはヒューマンデブリ廃止に向けて、条約を制定し協力関係を結ぶこととなる。
マカナイ記念館にて、
そこでラスタルとクーデリアは直接会うこととなるが、クーデリアは大人の女性になっていた。
しかしラスタルと会談しても、かつてヒューマンデブリだった家族がいたことは忘れてはいないし、子どものために意志は貫くことを彼女はラスタルに語るのだった。
ラスタルの傍には、ジュリエッタが、クーデリアには秘書として(?)ユージンがそれぞれ会い見えた。
ラスタルは「彼等らしい」とある意味クーデリアを、鉄華団を評価している様であったが、勝者ゆえの余裕だったからなのかもしれない……。
ジュリエッタは車いすに乗るガエリオに付き添い「クーデリアは清濁併せのむ人物だ」と評価していた。
新たなギャラルホルンに、凛々しき女騎士ジュリエッタが代表になるのでは?とガエリオは茶化し、ジュリエッタもそれに応える。
ジュリエッタ「彼等は…鉄華団はあくまではない」
ジュリエッタ「誰よりも人間らしかった」
ジュリエッタ「生きるために戦う」
ジュリエッタ「彼らの居場所は戦場にしかなかったのです」と。
かつてを振り返る。
ガエリオも「相手には野望や目標もなかったが、生きるためにそうしていたのだ」と告げ、ついでにかつて己の手にかけた友を救えなかったことを後悔している様であった。遅すぎたが故に。
そんなこんななガエリオとジュリエッタだが、
食事にはジュリエッタは肉を所望し、ガエリオはそれを茶化し、いい関係になっていった。
(正直、これ主人公側の展開だろ!!と言いたくなってしまったが、敢えて言いまい。)
⑧鉄華団のたどり着いたそれぞれの行き先
ラスタルとの会談の後、クーデリアはすでに故人となった蒔苗の爺さんの墓を訪れていた。
マカナイの後任のアレジさんに付き添う、タカキとユージンも一緒に。
タカキはユージンを「副団長」と呼び、鉄華団の頃のやり取りをして懐かしい感じであったが、「多くの世界を見て選択肢を広げろ」とのクーデリアの言葉を思い出し、子どもたちの為にも、いずれは議員を目指すようである。
墓参りからクーデリアが帰ると、「お嬢」とチャドさんが出迎え、ククビーダさんやデクスターさんたちも(アドモス商会で?)頑張っている様であるとクーデリアに報告。
孤児院事業も手掛けており、そっちはダンテが仕切ってガンバっているようだ。
それぞれの鉄の華はそれぞれの止まることなく進んでいるようだが、
ライドはオルガのことを引きずっているのか、行方不明だという……。
一方武器商人としてノウノウと生きていたノブリス・ゴルドンさん。
便所で用を足すため、1人個室トイレに入ると、コンコンとノックが。
「オルガ・イツカを覚えてますか??」と我々には聞き覚えのある声がすると
バンバンバンバン、銃声が響き。
ノブリスは始末された。
かつて命を奪った男が命がけで守った男、ライドに。
雪之丞はメリビットと夫婦となり、おめでたな様子。
ザックとディンはコンビで?就職し毎日を送っているようだ。
そして雪之丞の子どもが生まれたお祝いに(飲みに行こう!!)とチャドさんがクーデリアを誘うが、クーデリアは「しばらく留守にしていた家に帰るから」と断るのであった。
⑨君のその手には自由を掴む未来がある。
成長したアトラちゃんは鼻歌を歌いながら洗濯物を干していた。
美人である。(クーデリアは綺麗という感じだが、アトラちゃんは愛嬌があるというべきか。)
そしてクリーム色の髪の子どもが洗濯を邪魔しに来て、「アカツキ(暁)!」とアトラちゃんに怒られるのであった。
そんな時、クーデリアも家に戻ってきて、
三日月とアトラの子どもアカツキは彼女に抱き着くのであった。
三日月譲りの大きな手のアカツキを見て微笑み、クッキーとクリッカーも戻ってきたその家で。
鉄華団が作ってきた家族は進んでいく。世界は変わりながら。鉄華団が作ったその世界で。
やんちゃなアカツキはこれからどうなっていくのだろう?
人生はまだまだ続いていくのだから。
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まとめ
- 希望の華は確かに未来へ託された。
- 曲がりなりにもたくさんの犠牲を払ってでも進んできた鉄華団。
- オルガ、三日月、昭弘、シノ、ビスケット達……。失った者は決して戻らないが、勝者の歴史の陰に確かに鉄の華はそこにある。我々が忘れない限り。