ガンダムエアリアル改修型の活躍について
この記事は、水星の魔女に登場したガンダムエアリアル改修型の活躍についてアニメ話数ごとにまとめた内容になっている。
なお話数はアニメ1、2期通算となっている。
他の機体に関してはこちらを参照のこと。
- 第11話「地球の魔女」での活躍。
- 第12話「逃げだすことよりも進むことを」での活躍。
- 第13話「大地からの使者」での活躍
- 第14話「彼女たちのネガイ」での活躍
- 第16話「罪過の輪」での活躍
- 第17話「大切なもの」での活躍
- 第18話「空っぽな私たち」での活躍
- 第19話「一番じゃないやり方」での活躍
- 第20話「望みの果て」での活躍
- 第21話「今、できることを」での活躍
- 第22話「紡がれる道」での活躍
- 第23話「譲れない優しさ」での活躍
- 第24話「目一杯の祝福を君に」での活躍
第11話「地球の魔女」での活躍。
11話「地球の魔女」で初登場。
9話でシャディクとの決闘により破損した、エアリアルをプラント・クエタ内で改修し強化した機体。
反スペーシアン組織「フォルドの夜明け」がプラント・クエタを襲撃した際、避難の準備をするプロスぺラと共に一瞬だけ映る。
第12話「逃げだすことよりも進むことを」での活躍。
12話「逃げだすことよりも進むことを」では、エアリアル改修型があるプラント・クエタの78番ゲートまでスレッタは向かうことになる。
そこにはフォルドの夜明けの兵士が複数がおり、スレッタは恐怖のあまりその場に座り込んでしまう。
だが、突如現れたプロスペラによってその場にいた兵士はすべて始末され、一部始終を見ていたスレッタは、恐怖や不安から床に座りこんでしまう。
そんな中スレッタの傍に近寄るプロスペラは、いつものように異様に落ち着いた優しい声で「あなたは進める子」と言い、スレッタにエアリアルに乗るように説得(という名の洗脳)をする。
(緊迫した状況に似つかわしくない、優しい曲調の「祝福」をアレンジしたBGMが不気味さをさらに引き立てる。)
そしてガンギマリになった眼をしたスレッタは「笑顔」で改修型エアリアルに搭乗し、プロスぺラやミオリネを助けるべく出撃する。
これと同時にエアリアルのある格納庫を襲撃に来た、ガンダムルブリスウルと交戦することとなる。
エアリアルは直進しルブリスウルを力押しで格納庫の外に押し出していく。
押し出されたルブリスウルとエアリアルは、即座にビームサーベルを抜き何度も鍔迫り合いを行う。
いったん距離を取ってルブリスウルが射撃をし、後から駆け付けたルブリスソーンも援護射撃をするが、エアリアルのガンビットですべて防がれてしまう。
その後隙を見て、エアリアルはビームライフルと全ビットを合体させた「ガンビットライフル」を展開する。
ガンビットライフル展開後、すぐさまエアリアルはガンビットライフルを垂直方向に発射し、はるか遠方にいたデスルターの脚部をも瞬時に破損させる高火力をたたき出した。
エアリアル改修型の高い防御力とガンビットライフルの威力を見せつけられたルブリスウルとソーンは、魔女狩りのドミニコス隊の到着やナジの命令もあり、そのまま退却し、エアリアルとスレッタはミオリネの救出に向かう。
(その間にエアリアルのビットから地球寮メンバーの無事を確認したり、ミオリネの居場所も特定したりしたと思われるが、我々には見えないナニカと会話をしているスレッタの不自然さがもはや自然に思えてくる。)
一方のミオリネは娘を庇って致命傷を負ったデリングと共に、安全な場所を求めプラント・クエタ内を移動していたが、そこにデリングを始末しようと、一人のフォルドの夜明けの兵士が銃を向ける。
ミオリネが恐怖から目を閉じていると、助けに来たエアリアルとスレッタが現れ「やめなさい」と言ったかと思うと、何のためらいもなく、エアリアルの手で兵士を潰してしまうのだった。
(ツイッター上ではこの出来事は「(エアリアル)フレッシュトマト」や「ハエ叩き」と呼ばれ、視聴者にトラウマを与えるのだった。)
辺りにトマトがつぶれた様に流血が広がる中、明るい声と笑顔でスレッタは「助けに来たよミオリネさん」と血まみれの手を差し出す。
そのスレッタに対し、ミオリネは恐怖に満ちたドン引きの表情で「(スレッタは)なんで笑ってるの?」と尋ねた後、力なく「ひと〇ろし」と言い放つだけであった。
これまでのガンダム作品でもためらいなく人を始末するシーンと見られ、オルフェンズの三日月・オーガスも無表情でその様なことをする場面はあった。
しかも邪気のない顔で。
こうしてアニメ1期は、あまりにも狂気に満ちているシーンで終了となった。
第13話「大地からの使者」での活躍
13話では、『ホルダーは、決闘を申し込まれたら、2週間に1度は決闘を行わなければならない』と言う決闘のルールの特例(エアリアルが改修中)のためスレッタへの決闘が延期されている状況だった。
そして、溜まりにたまった5連戦の決闘を消化するため、決闘の連戦を行うこととなり、スレッタはエアリアル改修型で、アズラワン、ホズラーII(ホズラーツー)、ハイペリス、ズヴァルヴィ、カペル・ジオと戦うこととなる。
1戦目、アズラワンの接近攻撃を回避して、距離を取りビームライフルで狙うがこれを弾かれる。
しかしそのすきを縫ってガンビット(エスカッシャン)を展開し、アズラワンの攻撃を防いで、連続で射撃を叩き込む中でブレードアンテナを撃ち抜き勝利。
2戦目、ビームサーベルでホズラーIIの接近攻撃を防ぎつつ、距離を取ってガンビットを展開。
瞬時にホズラーⅡをダルマにしてあっという間に勝利するものの、これを見ていた地球寮メンバーからはドン引きされるのだった。
3戦目、複数のビームサーベルを使い突っ込んでくるハイペリスを闘牛をいなすようにひらりとかわし、距離を取ってガンビットを展開しハイペリスの射撃を防御する。
ビームライフルでハイペリスを破損させつつ、最後はハイペリス自身が持つビームサーベルでブレードアンテナを切り落とさせ勝利する。
4戦目、空中で背後から迫るズヴァルヴィの攻撃をかわしつつ、チェイスを繰り広げる。
そして瞬時に地上に降り立ち、上空を飛ぶ敵の背後を取ったと同時に、ビームライフル1撃で勝利を奪い取る。
5戦目、カペル・ジオの至近距離からの射撃をかわしつつ、ビームサーベル抜刀。
相手に隙を与えることなくビームサーベルの「さび」にして勝負は一瞬で付いた。
結果的に、ほとんど目立った損害もなく、現時点では最強の機体であり連戦の決闘はエアリアルにとってまさに「消化試合」にしか過ぎなかった。
第14話「彼女たちのネガイ」での活躍
14話では、アスティカシア高等専門学園のオープンキャンパスイベントの1つとして開催された、バトルロイヤル方式の試合「ランブルリング」に出場するためスレッタが搭乗し、エランのファラクト、チュチュのデミトレーナーと共に戦うこととなる。
第9戦術区域でランブルリングが開始されると、レネのハインドリー、ラウダのディランザ、おまけでジネーテ、クリバーリ・ドゥン、ラコウィーの3体につけ狙われることとなる。
まずはレネのハインドリーが急接近し、その攻撃をガンビットシールドで防御。
続いて突進してきたラウダのディランザから距離を取り上空、ディランザのバルカンを上空で回避する。
その直後、ガンダムルブリスウルとソーンが突如ランブルリング会場を襲撃し、ルブリスソーンの狙撃をガンビットで防ぐ。
そしてルブリスウルとソーンが召喚したガンヴォルヴァと、ルブリスウルにつけ狙われることとなるのだった。
ルブリスウルのソフィは決闘と称しスレッタに攻撃をかけつつ、学園の外壁を破壊し、半ば流れるように宇宙空間に移動するスレッタのエアリアルは、反撃の間もなくビームライフルを破壊され、ルブリスウルとビームサーベルでのつばぜり合いをすることに。
攻撃面でも、口撃の面でも終始ソフィのルブリスウルに押され、ついには「(エアリアルは)なんのために‥…」と疑問をいだき始めるスレッタだったが、ソフィの口から「ミオリネや学園のみんなを傷つける」という趣旨の発言が飛び出した途端状況は変わった。
エアリアルはパーメットスコアを6まで上昇させ、青(一瞬紫)に機体の色が変化させ、周囲の空間の制御を開始。
その結果、ソフィのルブリスウルのパーメットスコアも6まで強制的に上昇させ、ルブリスウルのお供だったガンヴォルヴァもエアリアルの支配下に置き、11基のガンビットと共にルブリスウルへ攻撃を開始する。
異変に気が付いたスレッタは「やめて!止まってエアリアル」と制止しようとするが、エアリアルはルブリスウルへのデータストーム逆流をやめようとはしなかった。
そして、エアリアルがガンビットでの攻撃を続けようとする中でスレッタが「やめてーーーー!!」と叫んだことでようやくエアリアルは動作を停止する。
ルブリスウルも動作を停止し、スレッタはソフィの元に駆け付け「ソフィさん!」と呼びかける。
しかし返事はなく、変わり果てたソフィの姿だけがあり遅すぎたのだった。
その後ルブリスソーンのノレアも駆けつけ、ノレアはスレッタに震える声でガンダムの呪いに蝕まれない理由を尋ねるのだった。
この出来事の直後、スレッタはエアリアルと会話をしながら、ソフィは間違っており、結果としてミオリネやニカを守れたし、プロスペラの言う事は正しかったと言い聞かせるようにつぶやいているが、その目には大粒の涙が浮かぶのであった。
第16話「罪過の輪」での活躍
16話の冒頭でプロスペラとベルメリアの以下のようなやり取りがあり、エアリアルとエリクトの関係、そしてクワイエット・ゼロ計画についてのプロスペラの思惑について明らかになった。
- プロスペラ「21年前のヴァナディース機関襲撃の後、エリクトの生体コードはデータストームと完全に同調したが、幼いエリクトの体は過酷な宇宙環境には耐えられなかった。だから(ガンダム)ルブリスでエリーの命をつなぐと決めた、エアリアルとしてね」
- ベルメリア「データストームのネットワークを使って生体コードを転移した?」
- プロスペラ「(ベルメリアの問いには直接は答えず続けて)今のエリーはパーメット粒子と同じ。エアリアルという体がなければ、物理空間では崩壊してしまう。でも(パーメット)スコア8なら、クワイエット・ゼロ(計画)でデータストームの領域を広げれば、エリーは、自由に生きることができる!!」
とのことで、エアリアルと同化したエリクトの幸せのためにプロスペラは、ベルメリアにもクワイエット・ゼロ計画の実現への協力を(恐喝で)呼びかけるのだった。
一方で、ペイル社CEOにエアリアルを奪って来いと命令された強化人士5号のエランが、強奪目的で搭乗する。
しかしエランが乗り込んだと同時にエアリアルは彼を拒絶し、データストームを逆流させる。
データストームに苦しむエランはそれと同時に、エアリアルの中にいるエリクト・サマヤの姿を見るのだった。
エリクトはエランに「来ないで」と言い、その背後で11人のエリクトが増殖。
そしてエランに近づき「あなたはだめ」とはっきり言い、エリクトはデータストームを流し続ける。
これに耐え切れなくなったエランは『なんなんだ、このガンダム、ファラクトとは全然違う』と言いながら、命からがらエアリアルのコックピットから逃げ出すのだった。
第17話「大切なもの」での活躍
ミオリネは自身がクワイエットゼロ計画に参加する条件として(プロスペラの操り人形となってしまっている)スレッタの解放をプロスペラに要求するといった裏交渉が進んでいた。
そんな中、当然何も知らないスレッタ・マーキュリーは、ミオリネから「ミオリネへの誕生日プレゼントとして『グエルと決闘し、勝利すること』」を命じられ、かつてグエルと決闘した第13戦術試験区域で、再びグエルのダリルバルデと戦うことになった。
(スレッタは勝利した場合、地球寮への嫌がらせをジェターク寮にも協力してもらい止めてもらう代わり、負けたらエアリアルをグエルに渡すという条件である。)
決闘が開始され、着地しようとするダリルバルデをビームライフルで攻撃するが、シールドを撃ち抜いただけで、接近してきたダリルバルデの攻撃をかわして距離をとる。
しかし攻撃を外すグエルを「グエルさん、調子悪い?」と疑問に思いつつも、エアリアルはガンビットを展開し一斉攻撃でダリルバルデに集中砲火を浴びせて、両腕の切断に成功する。
その後、一気に距離を詰め、エアリアルはビームサーベルで切りかかる!
しかしダリルバルデの遠隔操作式の腕のビームサーベルで攻撃を防がれ、そのすきにダリルバルデのビーム砲が来たのでガンビットで防御を展開。
間髪入れずにエアリアルの方にダリルバルデの有線クローがつかみかかり、逆にダリルバルデに距離を詰められ、エアリアルは片腕を切断されてしまう。
その間もガンビットを展開しダリルバルデに反撃を加える中、いったんガンビットを収納しパーメットスコアを6まで上昇させ、オーバーライドを発動させる!
オーバーライドでダリルバルデの遠隔操作の腕をハッキングし、攻撃を加える中、ダリルバルデに決着を刺すべく、パーメットスコアをさらに上昇させ、エアリアルは白い光を出し、ガンビットを展開。
そして集合したガンビットは「ガンビットライフル」に変形し、グエルのダリルバルデにとどめを刺そうとする!
しかしその瞬間、「ごめんね。」というエリクトの声がしたと同時にエアリアルは動作を停止しガンビットライフルも変形が解除される。
これにはミオリネが遠隔操作でエアリアルの動作を停止させたからであり、もちろんプロスペラ(とベルメリアも?)が協力している。
これに戸惑うスレッタだったが、この隙は致命的であり、ダリルバルデによってブレードアンテナを切断され、決闘の勝敗が付き、スレッタの敗北が決定する。
沈黙するエアリアルに近づくミオリネは、いろいろ言い訳をするスレッタの話を聞き流しつつ、スレッタに持っていたクールさんを投げ渡し、淡々とホルダーのコスチュームもはく奪。
私がエアリアルを停止させるように仕組んだ(のでスレッタが決闘で負けるのは知っていた)とミオリネは告げた上で、スレッタへ「さようなら、水星のお上りさん」と言い放つのだった。
冷たく言い放っているようだが、(ミオリネの背景を視聴者は知っているので)ミオリネなりにスレッタのことを考えてあえてこうしたのだろう。
第18話「空っぽな私たち」での活躍
18話ではダリルバルデとの決闘で損傷したエアリアルが修復されているシーンから登場。
そしてミオリネの元へ向かうためにやってきたスレッタは、半ばプロスペラに誘導される形でエアリアルの格納庫に誘導され、エアリアルを発見する。
エアリアルに乗り込み、ガンビットを展開させ、決闘に負けたことやミオリネについてなどの出来事をエアリアルに話始めるスレッタ。
しかしエアリアルは(スレッタに同調するでもなく)パーメットスコアを上昇させ、パーメットスコアが作り出した世界の中にスレッタを引き入れる。
コックピットを降りたスレッタは、彼女を見つめるエリクトサマヤと(おそらく)ガンダムルブリスを見つける。
その周辺には複数のエリクトの分身(自称ではエリーの拡張意識「カブンの子」と名乗り、エリクトは自身の遺伝子を用いて作られた「リプリチャイルド」と定義する)もいた。
そんな中で、エリクトやその分身はスレッタに対し、「スレッタは鍵としての役目(パーメットスコア8以上の発動のことと思われる)を果たしたので、スレッタは(エアリアルには)もう要らない」とはっきりと言い放つ。
その後、データストームの逆流がスレッタに発生し、(おそらくエリクトの過去の記憶)がスレッタに流れ込む。
その時に赤子でデータストームに適性がないスレッタと、(データストームに適性があったため)ルブリスに取り込まれ動かなくなったエリクト、それを悲しむ母エルノラ・サマヤの記憶が浮かび上がる。
そしてエリクトは「パーメットスコアが8ならエアリアルは自分の意志で動けて、パイロットは不要になるから、スレッタはエアリアル(エリクト)やお母さん(エルノラ)にもすがるな」と言い放ち、スレッタを強制的にコックピット外へ排除するのだった。
ショックを受けるスレッタの元に突如現れたプロスペラは、ダメ押しとばかりに『エリクトの言う通りよ、学園に戻りなさい、スレッタ、あそこなら、あなたの胸を埋めてくれる』と言い放ち、(救難信号装置だけは渡して)スレッタを宇宙に置き去りにして、エアリアルに乗り込みその場を後にするのだった。
その後、エアリアルのコックピットで仮面を脱いだプロスペラは、エリクトと会話し「スレッタは(私たちと違って)自由に生きていいのよね。」とつぶやくのだった。
(プロスペラとエリクトの復讐にスレッタを巻き込まないための思いやりなのだろうが、デリングとミオリネの関係同様、言葉足らずで不器用に思えるし、これまでさんざんスレッタを利用しておいて『どの口が!どの口が!どの口が!』言えるんだという気にもなる。)
置き去りにされたスレッタは、膝を抱えてただ泣きじゃくる中、青い地球は輝いているのだった。
第19話「一番じゃないやり方」での活躍
地球のクインハーバーでデモを先導するアーシアンとの対話に臨むミオリネの護衛として、プロスペラの乗るエアリアルが登場し「非武装」で警備にあたる。
その後、フォルドの夜明けやシャディクとのつながりが判明し、真相を確かめるため学園に戻ろうとするミオリネやグエルたちとは別にプロスペラは、(ミオリネの護衛役兼、プロスペラのストッパーだった、ケナンジーから地球を離れる連絡を合図に)エアリアル(エリクト)と共に自身の復讐を果たすべく行動を開始する。
エアリアルは離れた場所に放置しておいたガンビット達を呼び戻し、オーバーライド空間を展開。
そしてパーメットを利用しているアーシアン側のモビルクラフトBのコントロールを掌握し、プロスペラのいる方向に砲撃を行わせ、アーシアンとベネリット(ドミニコス隊)部隊とのマッチポンプな抗争の嚆矢を放つ。
この間、プロスペラは自身が「非武装」ということで砲撃を受けた場所を離脱し、ガンビットや用意してあったガンビットライフルを回収。
オックスアースの「ガンダムルブリス 量産試作モデル(プロローグに登場したオックスアース社の機体である)」の保管倉庫へ向かう。
倉庫には無数の量産試作モデルが存在し、ガンダムルブリスウルやソーン、ガンヴォルヴァのベース機にもなっている様子。
また、推測にはなるが、プロスペラには以下の点でオックスアースが許せなかったのだろう。
- ヴァナディース機関を買収しオックスアースと宇宙議会連合が手を組み(医療技術の目的で開発されていた)GUND技術を軍事転用したこと
- 軍事転用により、ヴァナディース機関襲撃が行われ、プロスペラのは夫や仲間、恩師などを失ったこと(これはデリングももちろん入っている)
その上で「エリーの未来の邪魔にもなる」ということで、プロスペラはエアリアルのガンビットライフルを展開し、量産試作モデルを焼き払うのだった。
その後、テレビの報道にて、アーシアンとの抗争、その関係者の代表としてミオリネの名前が取りだたされ、戦いの炎の中にエアリアルも映し出される。
この惨状を地球寮メンバーと共に見ていたスレッタは、ようやくエアリアル(エリクト)の真意を知ることとなるのだった。
第20話「望みの果て」での活躍
20話ではエアリアルが地球にあり、活躍はほとんどなかったが、学園で講義を受けるスレッタの端末でのチャットシーンでエアリアルが映し出される。
第21話「今、できることを」での活躍
21話ではクワイエット・ゼロで、クワイエットゼロとの接続を行い、データストーム空間形成のコアユニットとして登場(このため今回は無人機状態)。
プロスペラも外からエアリアルを見守る中、宇宙議会連合の艦隊が来襲し、エアリアルはその場からガンドノードを遠隔操作で操ることで応戦する。
この結果、戦闘はクワイエット・ゼロ側が優勢に進み、とどめを刺すべくエアリアルはパーメットスコアを上昇させ機体の色も青色に変化。
ガンドノードを通じて広域にデータストーム空間を形成し、宇宙議会連合の艦隊の身動きを取れなくした状態で、ガンドノードの遠隔操作で艦隊を各個撃破し、艦隊を殲滅。
戦闘後、プロスペラは「エリーお疲れ様」とエアリアルに労いの言葉をかけるのだった。
(この一方でスレッタのことは全くプロスペラの中にはない様子であった。)
エアリアル単体ではここまですさまじい戦果を挙げることは難しいだろうが、クワイエット・ゼロ、ガンドノードとの連携で圧倒的なせん滅力を見せつけるのだった。
第22話「紡がれる道」での活躍
クワイエット・ゼロに対し、宇宙議会連合の艦隊の第2波の攻撃が行われたため、21話に引き続いてクワイエット・ゼロのコアユニットとして活躍する。
艦隊からのビームやミサイル攻撃をガンドノード遠隔操作でデータストーム空間を作ることで防ぎ切り、余裕で艦隊を撤退に追いやった直後、いったんクワイエット・ゼロはシステムの再稼働のためクールダウンする。
そしてクワイエット・ゼロはプラント・クエタへ移動し、エアリアルはガンドノードを遠隔操作で操り、プラント・クエタ内で建造されたユニット(データストーム空間領域拡張用)を探すが、結局ユニットを発見することはできなかった。
その後、エアリアルはデータストーム空間を再び展開する。
そんな中、スレッタのガンダムキャリバーンがエリクトとプロスペラを止めるため、ガンドノードの攻撃をかわして、撃破しながらクワイエット・ゼロのデータストーム空間の中侵入。
これを感知したエアリアル(エリクト)はプロスペラにスレッタのことを伝える。
これに対し、エアリアルは出撃し、ガンビットを展開しながら、エリクトはスレッタに「どうして来たのスレッタ?」と問いかけるのだった。
第23話「譲れない優しさ」での活躍
スレッタのガンダム・キャリバーンの前に現れたエアリアルとエリクトは、スレッタにすぐにこの場から離れて学園に戻るように伝えるが、スレッタは一歩も譲らない。
このためエリクトはガンビット攻撃でスレッタを追撃し続けることに。
その後、エアリアルは、突如現れたガンドノード(MA形態)を撃破したキャリバーンの隙を狙いに蹴りを入れる。
そこで再びスレッタに離脱を促すが、大好きなエリクトと母プロスペラのためにスレッタは踏みとどまる。
スレッタの覚悟を聞き、エリクトも攻撃を続けることを決意する。
これに対しエリクトは何度もガンビット攻撃を仕掛けるが、スレッタはこれを回避(決してガンビットに対して攻撃は行わなかった)。
つばぜり合いとなってもお互い譲らない戦いが延々と続くかに思われた。
しかし、宇宙議会連合のILTSの砲撃がクワイエット・ゼロ、スレッタのキャリバーンを巻き込むことが分かったエリクトは行動を開始。
母プロスペラの叫びも無視して、皆を砲撃から守るためにエアリアルとガンドノードをフル活用し、砲撃からの防壁を展開する。
砲撃の直撃の間際、エリクトはエアリアルと共に寂しそうな表情でスレッタのキャリバーン(もしくは母プロスペラ)の方を振り返る。
砲撃がやんだ後、目を開けたスレッタが見たものは、キャリバーンを守るために残った数基のガンビットと、エリクトもいなくなり、すべてを守るために大破したエアリアルの姿だけだった。
第24話「目一杯の祝福を君に」での活躍
ILTSの砲撃により大破したエアリアルは、株式会社ガンダム艦に一旦収容される。
エリクトのことが心配なスレッタは、自身もデータストームの影響を引きずる中、エアリアルに乗り込み、エリクトを探すが反応はなかった。
その後スレッタはキャリバーンでエアリアルを運び、プロスペラの待つクワイエット・ゼロへ移動を開始する。
クワイエット・ゼロに到着し、エアリアル(エリクト)が戻ってきたことを喜ぶ「プロスペラ」は、スレッタにエアリアルをクワイエット・ゼロのシステム接続する様伝えるが、スレッタはこれを拒否。
エアリアルの制御をスレッタのキャリバーンに移した上で、スレッタのキャリバーンがクワイエット・ゼロに接続を行う。
この結果データストーム空間が形成され、スレッタはエアリアルを連れ、クワイエット・ゼロの外へ向かい、再びエアリアルに向かい合う形でエリクトに呼びかける。
そしてエリクトはスレッタに反応し、『エリクトとお母さんどちらとも一緒にいたい』というスレッタの想いを聞く。
スレッタの想いに応えることにしたエリクトはガンビットを展開し、ガンビットはキャリバーンに装着されスレッタの力となる。
一方で、ILTSの第2射砲撃が迫る中、これを止めるためスレッタのキャリバーンは、エアリアル、ファラクト、シュバルゼッテを呼び寄せる。
キャリバーン、エアリアル、ファラクトシュバルゼッテの4機のガンダムは力を合わせ、特大データストーム空間を形成した結果、ILTSの機能停止に成功する。
この頃、プロスペラはキャリバーンらが作り出した特大データストーム空間で、愛する夫、恩師、同僚に会い、復讐に生きることをもうやめるように説得される中、プロスペラ自身はこれを受け入れられずにいた。
そんな中、データストーム空間にスレッタも現れ、復讐が間違いとわかりつつも進むことを決めたエルノラを肯定。
また、エルノラの大切な娘エリクトもその場に現れ、エルノラは『復讐をやめるという道』を進むことを決め、2つ(スレッタ、エリクト)を手に入れることにした。
直後、役割を終えたガンダムはパーメット粒子レベルまで分解が始まり、エアリアルも少しずつ、消滅を始める。
エアリアルにデータストームとして取り込まれているエリクトも、エアリアルともども消滅していくかに思われた。
しかし、スレッタ(のキャリバーン)により、奇跡的にスレッタの持っていたマスコットキーホルダー『ホッツさん』の中に入り込むことでエリクトは生きながらえることとなる。
クワイエット・ゼロの3年後、エリクトはミオリネのキーホルダー小姑としてスレッタ、プロスペラとのは穏やかな生活を送ることとなった。
【余談:4機のガンダムとサムシングフォーについて】
#水星の魔女
ラストでキャリバーンがあの奇跡を起こすのに「すべてのGUND-ARM」じゃなくて「エアリアルとあの3機」な理由が英国式Something fourじゃないの?と聞いたときに膝を打ちたくなるほど得心した— 倭翔 (@yamato_kakeru_) July 6, 2023
余談だが、キャリバーンら4機のガンダム集結しデータストーム空間を作るこのシーンは、結婚式における欧米の慣習「サムシングフォー(Something four)」から来ているのではないかと言われている。
サムシングフォーには以下の4つのものが該当するが、それぞれのガンダムが該当しているとみられる。
- なにかひとつ古いもの【Something Old】:ガンダム・キャリバーン
⇒古い機体で昔から宇宙議会連合によって保管されていた機体。 - なにかひとつ新しいもの【Something New】:ガンダムシュバルゼッテ
⇒ジェターク社の新型ガンダムで機体の色も白(一般的には白いものを用意するため) - なにかひとつ借りたもの【Something Borrowed】:ガンダムファラクト
⇒ペイル社からの借り物の機体、友人や隣人との縁ということで強化人士4号も登場 - なにかひとつ青いもの【Something Blue】ガンダム・エアリアル
⇒聖母マリアのシンボルカラーである青い機体、清純を表す。
清純は、純粋な性格のエリクトやスレッタが該当する
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まとめ
以上が水星の魔女でのエアリアル改修型の各話数での活躍である。