銀河英雄伝説 Die Neue Theseとは
田中芳樹原作の「銀河英雄伝説」のリメイク作品であり、2018年4月にアニメ化され、
2019年には2期として「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱」が映画公開されている(予定)
しかしながら、1期アニメを見た個人的な感想として、このリメイク版銀河英雄伝説は今一つであると思う。
今回はその理由をいくつか書いてみたいと思う。
銀河英雄伝説 Die Neue Theseが個人的に今一つな理由
クラッシックが使われておらずBGMが残念
銀河英雄伝説と言えばスペースオペラといわれるほど、壮大な宇宙戦争、それに合わせて用いられるクラッシックが非常に効果的に使われている作品である。
個人的には銀河英雄伝説からクラッシックを好きになった人も多いのでは?
と思うほど作中のクラッシック演出は非常にこの作品において意義を持っているものだと思う。
しかしながら銀河英雄伝説 Die Neue Theseでは、クラッシック音楽の利権関係からクラッシックBGMを使うことができるず、それっぽい曲を使わざる負えないという事情があった。
そうなってしまうとどうしても個人的には、1988年から2000年までの銀河英雄伝説(石黒版)にはBGMの面で劣ってしまうように感じるのだ。
話の尺が短すぎて、銀英伝の壮大さが伝わってこない。
こちらも大人の事情といってしまえば仕方ないが、石黒版では100話以上にもわたる壮大な話が展開されており、
見るのは大変ではあるが、銀英伝の壮大さを表現するにはちょうど良い(それでも少し物足りないが)尺があった。
しかし、今作では同盟軍によるイゼルローン要塞攻略まででたった12話であり、
ストーリ構成もきっと悩んで作られたのだろうが、急展開?というかしっかり描き切れていないように思え、その点で物足りなさ、
銀河英雄伝説の展開を知っているものでなければ、やや不親切というか、理解不足になりそうな作品に思えたのである。
つまり言ってしまえば、これも尺不足ゆえの悲劇なのかもしれない。
印象に残らない
主に上記2つの理由から作品のタイトルの割には印象に残らず、個人的には今一つな作品と感じたのである。
銀河英雄伝説 Die Neue These の評価できる点
逆に銀河英雄伝説 Die Neue Theseの評価できる点としては以下の点があげられると思う。
戦闘シーンの作画
第一話のアスターテ回戦での戦闘の様子などを見ていてもやはり作画は非常にきれいに描かれており、見やすさなどは進歩を感じずにはいられなかった
キャラクターデザインについて
個人的には同盟軍側のキャラクターデザイン変更は結構気に入っている。
キャゼルヌなんかは一体お前誰⁉といいたくなるぐらいキャラ変更があったし、
(同盟の裏の支配者、キャゼルヌ夫人はなぜ出てこないんんだ)
シェーンコップは不良中年から、ちょっと遊び人のイケメンな若者に若返っていたが、それはそれでありではないかと思う良アレンジに感じる。
一方、帝国側の主要キャラ、ラインハルトとキルヒアイスは昨今のイケメンという感じで、イケメンなのはわかるが、キャラの印象にかけるというか、
キャラに個性を感じないイケメンという感じであった。
(むしろラインハルトの側近の方がキャラが立ってる)
声優の演技の良さ
富山ヤンが個人的には最も好きだが、ヤンのひょうひょうとした感じを鈴村健一さんはうまく出していると思うし、
老兵ビュコックやシェーンコップの三木さん、そして同盟軍の崩壊の元凶フォークの嫌みったらしい雰囲気を見事に神谷さんは演じておられると思う。
その一方でどうにも帝国軍のラインハルトやキルヒアイスの声はイケメンだが、いずれ宇宙を統べる王、その実力者としての覇気を今一つ感じない。
やはり個人的に帝国軍が嫌いなだけなのだろうか?
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まとめ
賛否両論あるであろう銀河英雄伝説 Die Neue These。
これもまた銀河の歴史の一ページとなっていくのだろう。