前回、装甲騎兵ボトムズ 鉄騎兵堕ちる 第7回 を読んだネタバレ あらすじ!! はこちら↓

前回のあらすじ
ゴルテナの街を離れ、荒野で一人、入り浸っていた酒を抜くフィロー。
数日ぶりに街へ帰ろうとしたとき、黒いギロチン、デドルアンに出会い、彼から「町が謎の武装集団に包囲されている」と言う情報が皆にもたらされる。
この情報の真相を確かめるべく、バトリング会場へ向かう選手たち。
説明のために現れたコチャック男に事実を確認すると、「街を賭けた集団リアルバトルをやることとなった。もう降りることはできない」
と、男は会場のバトリング選手vs謎の武装集団による戦争が始まることを認めたのだった。
いつもの通り巻き込まれたフィローの運命やいかに……。
画像は注記のない限り全てhttps://www.yatate.net/より
嵐の前の静けさ。
画像出典:Pixabayより
続々とバトリング選手たちのATに武装が換装されていく中、フィローは1人静かになった街で思案していた。
謎の武装集団、今回の相手とはフィローの雇い主ではないか?
バトリング選手たちのAT部隊をフィローが指揮することになるのではないかなどいろいろ考えてはいたが、
フィローは大声でパルを呼ぶと、ゴルテナの街に詳しい人を呼んでくるようパルに頼むのだった。
そしてパルが見つけてきた小柄な70代のじいさんと打ち合わせを行うのだった……。
フィローの賭け。
画像出典:ウィキペディアより
後日、フィロー達が戦う相手とバトリングの概要が知らされた。
相手はクラスH級のAT30機が空より降下し街に攻める。
また細かいATの武装などのデータもなぜか公開されたが、フィローにはそれに見覚えがあった。
と言うのも、彼は、「謎の武装集団が、惑星メルキアのデライダ高原の秘密基地で次世代ATを開発」しており、そう噂されるATのデータに酷似していると思ったからである。
フィローはおぼろげに、自身の雇い主が分かってきたが、それとは別にパルの姉を通しバイオレットバイパーの元へと向かった。
そして、自身の金貨を差し出しながら、バイオレットバイパーには「バトリングに参加せず、バトリングで崩壊するであろう街からパルの姉とパルを守って欲しい」と頼むのであった。
この要求にバイオレットバイパーは理由も聞かず、金貨の入った袋をフィローから受け取るのだった。
始まるバトリング
ゴルテナの街に正午を告げるサイレンが鳴り響く。
サイレンが終わるや否や空からヘリの轟音がし、謎の武装集団と思われるATが街の各地で降下を開始した!!
降下するATを迎え撃つバトリング選手たちのAT。一方のフィローは見晴らしの良い所で乱戦を見ていた。
戦いの前フィローは組織から「バトリング選手たちのATの様子を把握し組織に報告しつつ、バトリング選手たちを指揮しろ。」と任務が下っていた。
なぜ戦争は続くのか? この戦いも組織にとってはデータ収集が目的であり、新型AT、次なる戦争へ向けて大きな動きがある事をおぼろげに思いながら、
フィローは善戦するバトリング選手たちをよそ目に、組織からは戦闘状況の把握と行動指示を求める通信がフィローにしきりに入るのを見ていた……。
戦場の哲学者の信念
バイオレットバイパーにパルとパルの姉を託したことでフィローの心は決まっていた。
フィローは通信を繋ぐと、選手たちに取って手強いであろう組織のAT10機は自身の後に続けと命令を出す。
フィローと組織の10機のATはフィローの先導の元、「カルメラの屋根」を目指し移動していた。
そこはパルが紹介してくれた小柄な70代のじいさんが教えてくれた、この街で一番脆弱な地盤の場所、複雑多岐にわたる坑道を抱えている所である。
フィローはカルメラの屋根の中央まで組織の10機のATを誘導すると、急速反転!!
すぐさまフィローのATのガトリングが火を噴き、組織のAT3機が四散した!!
突然のフィローの裏切りに動揺する組織のAT達だったが、一時散会後、すぐさまフィローへ向けて弾薬を叩き込む!!
しかしフィローのガトリングの前に餌食となりまたも4機が爆散することに。
そして、通信機のチャンネルを変えながらフィローはノースギガントに合図を送る。
「カルメラの屋根の周囲に埋め込んだ爆薬を撃ち抜け」と。
この作戦にギガントは良い顔をしなかったが、フィローが『戦場の哲学者』であることを知り、引き受けたのだった。
そしてその前にギガントは「戦場での哲学者の信念とは何か?」と問うと、哲学者は『一人はみんなの為に、みんなは一人の為に』と答えるのだった。
カルメラの屋根
画像出典:フォト蔵より
ノースギガントに合図を送るも返事はなく、フィローに返ってくるのは組織のATからの弾丸だけだった。
弾切れマシンガンを補充しながら、フィローはカルメラの屋根の中央で多勢に無勢な戦いを繰り広げていた。
返事を待てどもギガントからは何もなく、次々に組織の応援は駆けつけ、フィローは覚悟を決めた。
その時!!ギガントの遅刻を謝罪する声が聞こえたかと思うと、フィローの足元が揺れ、カルメラの屋根が崩れはじめた!!
ギガントは埋め込んだ爆薬を撃ち抜いたことで、無数の坑道を抱えた円形の地盤が沈み始め、組織のATは対処するまもなく地盤と運命を共にすることに。
巻き上がり舞い上がる、粉じん、瓦礫、炎、閃光、それらを見ながら、
フィローは流れ流れて行き着いたこの街で出会った、パル、パルの姉、バイオレットバイパー、ギガントを想うのだった。
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まとめ
・戦場の哲学者は自身の信念に基づいて、ただ戦場を明日も流離う。
・次にフィローが行き着く先はいったいどこなのか……?