ミレニアムソーンの概要
舞台は地球。人口増加と人類の生活圏拡大により地球の生態系に悪影響を及ぼし、大地は汚染されていった。
そんな時、地球地殻内から「アンブロジウム」という物質が発見され、科学者アンスロポス・マキナはこれを用いた合金の生成に成功。
またアンスロポスの研究支援を行っていた「ウルカヌス社」はアンブロジウム合金を量産し、これを用いた新技術も生まれることとなる。
その結果、地球環境回復までの1000年間、人類全体を高度5000メートルの地点に建造した「天蓋型コロニー」に移住させるという「ミレニアム計画」が発動し、
アンブロジウム合金とその技術を用いた、9つの天蓋型コロニーで構成される「テラ・テクトリウム」が完成、人類の9割がこのコロニーに移住し、
地表にはアンブロジウム採取の為の自動システムと作業用ロボットが残されるが、誰も予期せぬ事態が発生する……!!
画像は全てhttps://www.yatate.net/より
少年の目的
アド・アーウィン、17歳の少年は説教されていた。
ここは、軍用輸送機のカーゴスペース、天蓋コロニー「テラ・テクトリウム」から出発したその輸送機は、今下の世界、地球の地表へと向かっているが、
アドは、その機会を生かし、地球地表まで密航をしようとしていたことが、軍人(の隊長)ダリル達に見つかってしまったのである。
ダリルがアドを説教師、そばにいた軍人ロン、ヒュージも加わり、口論を始める中、
女兵士イリアはアドがどうやって軍の施設にたどり着いたか彼に尋ねる。
するとアドは、コロニーの壁をファティーグ(宇宙服みたいな装甲服?)を着て歩き、侵入したと答え、ダリルたちは呆れるのであった。
しかし輸送機からアドを放り出すわけにもいかず、
ダリルはアドの面倒をアド年の近い少年兵「サム」に任せ、輸送機はひたすら地表を目指すのであった。
たどり着いた大地
地表に降り立った軍用輸送機は、アドの感傷などつゆ知らず、多くの車両やパワードスーツ(戦闘用強化服?)「(スラスト)ファング」を降下させ、進軍準備を進めていった。
今や人間は天蓋コロニーで育ったものばかりであり、彼らにとってこの地球の大地は未知なる場所となっていたが、
人の住む天蓋コロニー保守に必要な鉱物「アンブロジウム」を確保する為、
車両22台、スラストファング隊120名からなる、第302部隊はアンブロジウムの採取施設へと向かい、アドとサムもそこへ同行することに……。
目覚める「機械仕掛けの怪物」
第302部隊はアンブロジウムの採取施設への移動を続けていく中、その風景も殺風景な大地から緑豊かな森林地帯へと変化していった。
採掘施設もまた森林におおわれ、アドがその疑問をサムに問いかけようとしたとき、異変が起きた。
突如、金属の外皮を持つ機械の怪物「ギガンティック・マキナ」が第302部隊を襲い始めたのである!!
この「ギガンティック・マキナ」は、かつて人類が地上にいたころに用いていた作業用ロボットが何らかの理由で進化し、
人を襲う怪物と成り果てたものであった。
小さいもので3m、大きいものは6mもあるそれらは、スラストファング隊の砲火をものともせず、群れて襲い掛かってくる!!
次々と車両やファングがマキナの鋭い金属の爪牙に破壊されていく中、ヒュージ達、新型ファング「タイプ04」は反撃に転じるのであった。
この反撃に砕け散っていくマキナ達だったが、アドが乗る装甲車両「ランドキャリアー」にも、マキナは(文字通り)牙をむくのである!!
為すすべなく、マキナはアドの車両を破壊し、命の危機を感じる彼だったが、
通りかかったガンロウ(味方)のファングが間一髪、マキナを蹴散らし、アドは命拾いをするのであった。
絶対絶命の第302部隊
画像出典:フォト蔵より
アドがほっとしたのもつかの間、部隊の後方では大きな火柱が上がり、アドたちの乗ってきた輸送機が燃えていた。
部隊は混乱し、パニックになりそうであったが、隊長ダリルはファング隊をまとめ、前進を開始する。
一方ヒュージとイリアもこの状況に戸惑いを見せていたが、
先頭のランドキャリアーでは、ファティーグを着込んだアドが機関銃で敵を必死に蹴散らす姿を見かけるのであった。
奮戦と爆発
前進を続ける第302部隊はアンブロジウムの採取施設まで僅かの所に、マキナを退けつつ到達していたが、
眼前にはまたもや大型のマキナがアドたちを待ち受ける。
ヒュージとイリアの分隊が大型マキナに立ち向かわんとしていたその時、ガンロウは倒した大型マキナに接続して(利用して)ヒュージ達の援護に現れる!!
そして大型マキナと、ガンロウが操る大型マキナの激しいぶつかり合いが始まるのであった!!
また、アドはサムを護らんと別のマキナ達と戦いを続けていたが、
敵の大型マキナがでたらめに放つミサイルの爆発で大地が陥没し、アドたちは大地に飲み込まれていくのであった…。
アドを待ち受けるもの……
大地の底に落ちたアドたちだったが、己の生存を確かめ、安堵する暇もないまま、マキナがサムを食らっていた。
サムの体が宙吊りになったかと思った瞬間、そのマキナはアドにも襲い掛かる。
先の戦闘でファティーグは機能しなくなり、マキナの爪がアドの肩に食い込み絶体絶命になるが、
アドは改心の一撃を何とかくりだし、マキナを仕留めるのであった。
そして、ズタボロのファティーグを脱ぎ捨て、アドは転落した施設の通路を進み、
通路にかかれた「THORN(ソーン)」というマークをぼんやり確かめながら、
通路の奥に見える光目指してヨロヨロと歩き続けるのであった……。
少女レーネと機械の爪
通路の奥の光は明るい部屋へと通じ、そこには高純度のアンブロジウムが大量に積み重ねられていた。
アドはその部屋の正体を疑問に思っていたのもつかの間、そばには、銀色の長髪と真紅の瞳を持つ少女が無言で彼を見つめていたのであった。
その少女の名を尋ねると「レーネ」と名乗り、レーネはアドが「アトラスに選ばれた者」か?と尋ね返してきた。
レーネの質問の意図が分からず困ったこと、レーネもこのまま部屋に放っておくわけにもいかないと考えるアドだったが、
その時部屋には咆哮、先ほど、アドがとどめをさしたはずのマキナが唸りを上げていた!!
レーネに逃げるように叫び、自身も逃げるためマキナの攻撃を躱し、複雑な機械が並ぶ部屋の奥に走り込んだ。
しかし、一瞬レーネのことを考えた隙を突かれ、マキナの爪はアドを貫き、アドは自身の兄のことを思い、絶命するのであった。
そしてその様子をレーネはただ見つめていた……。
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まとめ
・機械の化け物「ギガンティック・マキナ」は第302部隊を襲いかかるが、一体どうなってしまったのだろうか!?
・マキナの凶爪に倒れるアド、それを見つめる少女レーネ。物語はいったいどうなってしまうのか!?次回へ続く!!