これまでのあらすじ
謎のガンダムタイプやジェガンなどに阻まれつつも、「マハラジャ・カーン研究所」を目指して進むダントンたちアクシズ調査団だったが、
またしてもジェガンとMS「バイアラン」が彼らの前に立ちふさがるのであった。
1度はメーメット達の生身での白兵戦や、アクシズに眠っていたシャア専用ザクⅢ(inダントン)の活躍で謎の組織のMS隊の撃退することができたが、
再び、その戦いの困難が迫ろうとしていた時、アルレットの「アクシズ外部を移動し、機動兵器射出用の研究所につながるハッチからの侵入」という案が提案される。
そしてメーメットは即決し、バイアランのMS隊の動向を監視する人員と、ダントンたち外部からの研究所侵入の2手に分かれて行動を始めるのだった。
一方、サイコフレームを求めて、謎の組織、その黒幕は暗躍を続ける……。
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ハマーン時代のMS達
画像出典:Flickrより
メーメット、ダントン&アルレットはアクシズ外部へと通じるルートを進んでいたが、ドンドンと進んでいくと、
(アクシズ)近衛師団専用のモビルスーツドックへと行き当たることとなった。
そこには未だ、第2次ネオ・ジオン戦争で活躍の機会がなかったMS達が、立ち並びいくつかは稼働可能な状態で放置されていたのだった。
ガルス・シリーズやガザ・シリーズなどハマーン・カーン統制下に作られたMSはいくつもそのドックに残されていたが、
しかめっ面のダントンには、白を基調に濃淡の紫で構成された、中世の騎士の様なフォルムをしたMS「AMX‐104 R・ジャジャ」が目に映るのだった。
それを見つけたダントンは不機嫌に、アルレットはそのMSに懐かしみを覚えながら、アクシズのゲートの先、目的地へ向けて急ぐのであった。
宇宙に舞う巨鳥
画像出典:Pixabayより
やがて一行は、ドックの先端部にたどり着き、アクシズ分裂の際に歪んで宇宙空間が覗けるような裂け目のある巨大なゲートに行きついた。
そして3人がゲートの裂け目からアクシズの外壁へ向かおうとしたとき、
巨鳥、先ほどのバイアランがスラスターの光を出しながらどこかへ向けて移動を始めたのだった!!
メーメットが監視の部下に状況を確認すると、バイアラン1機でどこかへ移動したとのことでジェガン2機は動いていないようだ。
どこへバイアランが向かうのか、しばし考え込むアルレットだったが、
メーメットも同じく気が付いた。
「アクシズ調査団の(帰宅への)足、揚陸艇の撃沈が目標」だという事に。
自体を把握したメーメットはすぐさま揚陸艇に通信を試みるが、通じず、それを見ていたダントンはやれやれと言いながら、
元来た道、MSドックへ向かい、バイアランを止めるため、
先ほどまで忌々しげに見ていた「AMX‐104 R・ジャジャ」に搭乗することをアルレットに告げるのだった。
ダントンとR・ジャジャ
画像出典:Pixabayより
アルレットが忙しくR・ジャジャの稼働の為作業をしている傍らで、ダントンはいつものように、彼が最後にこの機体に乗ったその日を思い出していたのだった。
アクシズ、マハラジャ・カーン記念研究院。
そこでダントンはアルレット(達)が作り上げたR・ジャジャに乗り機体の実験テストに臨んでいたが、
運用中、推進系が異常を起こし、黒煙を上げる中、周囲はこの緊急事態に対してにダントンに機体を放棄して脱出することを望んでいた。
しかし、ダントンは機体から脱出することなく、何とか機体をアクシズに持ち帰り、帰還するのだった。
そんな彼の身を案じたアルレットはダントンの行動を非難するが、
「アルレットの作ったMSを壊し、彼女やシャアに顔向けができなくるようなまねはしたくない」ダントンは微笑むだけであった。
そして、アルレットの R・ジャジャの設定が終わると(ダントンの回想が終わると)、
ダントンは機体の銃剣付きビーム・ライフルで目前の半壊しているゲートを破壊し、出撃するのであった。
バイアラン・イゾルデと謎の組織、そして……
画像出典:Pixabayより
謎の組織「バーナム」に所属する「ヴァルター・フェルモ」はバイアラン・イゾルデを駆り、アクシズの外壁に沿って移動を続けていた。
そして彼らの雇い主であるマイッツァー・ロナのアクシズのマップ情報を基に、そのMSのモニターで探していたもの。
それは、メーメット達の揚陸艇であった。
揚陸艇はバイアランに対して実弾やフラッシュチャフの光で必死に抵抗を試み、岩場に逃げ込もうとしていた。
しかし、MSの前に揚陸艇が敵うはずもなく、バイアランから放たれたビームにより揚陸艇は爆散してしまうのであった。
揚陸艇撃墜に満足していたヴァルターだったが、突如振り下ろされたビームサーベル。
彼の兄、クァンタンからの報告にあったザクⅢではない、R・ジャジャのとっさの攻撃を避け、バイアランはその騎士に戦いを挑むのであった。
たどり着いた扉
画像出典:OpenCage Systemsより
ダントンがR・ジャジャでバイアランを止めに向かう一方、アルレットとメーメットはアクシズ外壁を伝い研究所を目指していた。
先のガンダムタイプとの戦闘や今回の戦闘でもダントンがMSパイロットとして凄腕を持つことが気になるメーメットであったが、
アルレットは本人に聞いてくれ。と返す。
またアルレットは、サイコ・フレーム、シャアの最後の思いを確かめる機会をくれたことをメーメットに感謝するのであった。
そして、マハラジャ・カーン記念研究院。今その扉は目前にあるのであった。
今回登場したMSとパイロットについて
ヴァルター・フェルモ
謎の武装集団「バーナム」に所属する強化人間で、ガンダムトリスタンに搭乗するクァンタンの双子の弟である。
オーガスタ研究所で強化実験を行ったという。
何となくだが、装甲騎兵ボトムズの人工PS「イプシロン」の髪を湿気させたら、こいつになる気がする。
あと作中では彼の方が直感タイプ(体が頭より動くタイプ)という感じがしたが、兄のクァンタンとは正反対な性格なのだろう。
バイアラン・イゾルデ
ヴァルター・フェルモが搭乗するバイアランの改良機。
頭部はガンダムタイプの意匠が施されているがその他一切のことはわからない。
ちなみに「イゾルデ」の元ネタは、『トリスタンとイゾルデ』または『トリスタン物語』という
中世の宮廷詩人たちが語り伝えた恋愛物語からきており、
騎士トリスタン (Tristan)と主君マルク王の妃となったイゾルデ (Isolde) との間の物語らしい。
兄の駆るガンダムトリスタンとバイアラン・イゾルデ、一体どのような関連性があるのだろうか……?
ジェガン(バーナム所属機)
謎の武装組織バーナム用のジェガン。
頭部のメインカメラにはセンサーが増設されており、その武装には「ショットランサー形状の武装」を携行しているという。
カラーリングと武装からして、クロスボーン・バンガード(cv)のデナン・ゾンをはじめとする「XM」シリーズのMSの開発ベースに後に使われたのではないだろうか?
(もしくは試験機とか?)
バーナムの雇い主マイッツァー・ロナは大企業「ブッホ・コンツェルン」においても重要な地位を確立しているし、
地球連邦とのパイプも当然あるだろうから、ジェガンの横流しを受けつつ後のcvにふさわしいMS開発をさせていたのかもしれない。
その実験機としてこのMSがあるのだとすれば、なかなか興味深い機体である。
R・ジャジャ(ダントン搭乗機)
ダントンが運用実験を行ったギャンの後継機。
カラーリングのせいもあってかハマーン様のキュベレイに見えなくもない?
シャア専用ザクⅢ改とハマーン時代のこの機体。
実はこのMSもハマーン様専用機!!ということはないだろうか?
それともシャアがハマーンへの未練タラタラだったから残してあったとか……?
ダントンはこの機体に乗ってひどい目に合っていたが、シャアからしてもこの機体にはいい印象は抱かないだろう。たぶん。
まとめ
・ハマーンの遺産「R・ジャジャ」でダントンは謎の武装集団「バーナム」のヴァルターが駆る「バイアラン・イゾルデ」に戦いを挑む。
・アルレットとメーメットは遂に研究所にたどり着く、中にサイコフレーム、シャア・アズナブルの思い出につながるものは果たしてあるのだろうか?
・待ち受ける展開は一体どうなっていくのか?「次回3月下旬更新予定」とあるのに2017年の6月半ばの現在も更新されていないが、
どうなっているのか!!不安と期待が募る次回だっ!!