鉄血のオルフェンズとガンダムAGEの世界観がつながっていない3つの理由。
鉄血のオルフェンズ2期10話「目覚めし厄災」の放送後、ツイッター上では一時期「オルフェンズの世界=AGEの話の前日譚」という噂があった。
しかし、現在ではこの説は否定されており、「ガンダム作品」であり、「∀ガンダム」の黒歴史に該当する(可能性が高い)こと以外は明確な共通点はないようだ。
そこで、今回はオルフェンズは、ガンダムAGEとは異なる作品である理由を改めて書いてみることにした。
- 作品での火星の扱いが違うから
- MS「ガンダム」の扱いの違い
- AGEデバイスの存在
理由①作品での火星の扱いが違うから

火星
オルフェンズの世界では、地球を中心にギャラルホルンが支配体制を強める中、火星で暮らす人々は普通に存在し、一生を終えるものもいるようである。
一方AGEの世界でも、ヴェイガン(UE)という、かつて行われた火星移住計画「マーズバースディ計画」の失敗で棄民となった人々が存在する。
彼らは、火星で発生する磁気嵐「マーズレイ」の引き起こす死病より、火星困移住が困難と判断され、地球連邦から見捨てられた人々の子孫だったのである。
また、作品終盤でこのマーズレイを無効化する「イヴァースシステム」が完成するまで、彼らを含め人類は火星自体に住むことはできず、(やむ負えず?)火星衛星軌道上にあるコロニー「セカンドムーン」で暮らさざる負えなかったのだ。
もっとも、この点だけを考えるなら、オルフェンズの後日譚としてのガンダムAGEはあり得ないが、「イヴァースシステム」の完成で、火星に住むことができるようになったガンダムAGEの後日譚としてのオルフェンズならば有り得そうである。
しかしMS「ガンダム」の存在がそれをも否定するのである。
理由②MS「ガンダム」の扱いの違い

ガンダムバルバトスと鉄華団
オルフェンズでは「ガンダム」と名のつく機体は、全て「ガンダムフレーム」が使われている。
またエイハブ・バーラエナが開発した機体のエネルギー源となる「エイハブ・リアクター」を2基搭載しているのも特徴で、技術的な要素もあり「ガンダム」は全てで72機生産されただけにとどまっているのだ。
一方、ガンダムAGEに登場する「ガンダム」は、生物進化を機械に応用した「AGEシステム」を用いた「ガンダムAGE」と呼ばれる機体達が主である。
しかもそのガンダムはたった4機しかいないしないのだ。
とは言え、様々なバージョンを入れると40パターン以上あるが所詮はパターンでありやはり共通するフレームを使った単独での72機には及ばない。
オルフェンズ世界で300年前からあるとされている「ガンダムフレーム」や「エイハブ・リアクター」も使われていないのである。
※「ガンダムAGEシリーズ」のガンダムだけでなく、(ヴェイガン版ガンダムである)ガンダムレギルスなどのガンダムタイプも作品に登場するが、1機のガンダムも「ガンダムフレーム」や「エイハブ・リアクター」も使われていないという点ではやはり同じ。
理由③AGEデバイスの存在

ガンダムAGE
またガンダムAGEのガンダムには、ガンダムの制御に絶対に必要な「AGEデバイス」が用いられるが、これは門外不出&量産化できない代物であり、72機ものガンダムがいたとされるオルフェンズの世界では、当然使われていない(存在しない)ものであることは明白だろう。
ちなみにMAについては、オルフェンズの世界では人類の敵として登場し、これに対抗する為駆逐するためにMS(ガンダムとは現時点では断定できないが)が作られたとされている。
AGEではMAの概念すらないため、オルフェンズ⇒AGEはやはり有り得ないが、仮にAGEの後にMA誕生⇒オルフェンズであったとしても、やはり「ガンダム」の在り方が異なるため直接のつながりがあるとは言えないのである。
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まとめ
- 火星移住の面だけを考えれば、AGE⇒オルフェンズも有り得そうだが、MS「ガンダム」の存在がそれを否定する。
- ものすごく無理をすれば、オルフェンズとAGEは直接のつながりがあると言えそうだが、やはり厳しいかも……。


